初撮り ヤマサナエ

2018年5月6日、山地の沢筋でヤマサナエ(山早苗)を見た。
そして、ヤマサナエの初撮りができた。
ヤマサナエは名前だけは知っていた早苗蜻蛉。過去に姿は見ているのだが、証拠画像がなく、記録できないでいた蜻蛉である。

この日は、3日連チャンの渓流散歩の最終日。朝から疲れていたので、注意力、集中力に欠けていていた。
それでもMEMOは取っていた。
「10:34 ◇路上トンボ、樹上へ ♂、50~60mm程度 腹端膨らみあり」とか、
「大トンボ 60~70mm程度。水面をチョンチョンチョン。すかさず上空へ。上空には2匹の影が見えた」などと、入谷直後に記してある。
これらの蜻蛉は目撃しただけで記録画像がない。

ちょっと開けて、撮影条件の良さそうな場所に出た。そしたら、餌獲り蜻蛉が飛んでいた。
餌獲り蜻蛉の姿が消えた方向へ行くと、地面にとまる蜻蛉がいた。
その蜻蛉は、ヒトが近付いても、逃げずにとまっていてくれた。その姿は未知の早苗蜻蛉らしかった(画像 1 ~3 )。


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画像 1 落葉の上で休むヤマサナエ  


後日判るのだが、この個体は雄。
判別方法は別記事に記す予定。


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画像 2 胸部背面と頭部  


左右の複眼の間の二つの突起が早苗蜻蛉と示していた。


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画像 3 腹端部が隠れて見えないが、腹部の太さが♂  


胸部背面や側面の模様が、その後出遭った別個体たちと同じパターンだった。
それで、帰宅後の画像検討で、未知の早苗蜻蛉たちは同種で、ヤマサナエと判った。

2番目の個体は、ダビドサナエ(だびど早苗)のつもりで撮った。
MEMOには、「謎トンボ、60mmくらいのダビド?」と記してあった。ダビドサナエにしては大きな蜻蛉で、現地でも疑問に思ったのだった。
蜻蛉の画像を確認したらダビドサナエでなくヤマサナエだった。
朝から疲れていて、注意力、集中力に欠けていていただけでなく、眼力も衰えていたのであろう。


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画像 4 路上にとまるヤマサナエ 雄  


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画像 5 胸部背面は撮れなかった  


流れを覗いた途端に蜻蛉がとまった。
離れていたが、見た目の大きさと、胸部側面の模様からヤマサナエと直感した。
日陰で、離れていたので、鮮明画像はないが、画像を確認すれば、胸部背面の模様もヤマサナエだった。


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画像 6 流れの中の岩にとまったヤマサナエ 雄  


この時に撮れたのはタイミングが良かったのだろう。撮影途中で飛び立ってしまったが、1分ほどとまっていてくれた。
目測で60~70mm程度だった。


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画像 7 葉に隠れるようにとまるヤマサナエ 雌  


目的地点まで到達した。その帰路、葉に隠れるようにとまるヤマサナエがいた。
条件が悪く巧く撮れなかったが、腹部の太さが雌だった。


この日は、思いがけずに3年前から気になっていたヤマサナエが撮れた。
記念すべきヤマサナエの初撮りとなった。
また、「蜻蛉雑録」、5月4日の記録、「山地のダビドサナエ」に登場する「体長70mmほどの蜻蛉」。それと、本記事の冒頭に記したMEMOだけ取った蜻蛉達も、時期的にヤマサナエだった可能性が高い。


ヤマサナエ(山早苗)
不均翅亜目(トンボ亜目) サナエトンボ科  アジアサナエ属 (Genus Asiagomphus)
Asiagomphus melaenops

アジアサナエ属は中型の早苗蜻蛉。国内には南方の固有種を除くと、ヤマサナエとキイロサナエ(黄色早苗)だけ。
ヤマサナエとキイロサナエは似たような蜻蛉。酷似しているが、識別点は明確。
もっとも、キイロサナエは、私の散歩範囲では、生育環境の条件が合わない。よって、野周りと、沢遊びの現状では出遭いの可能性はないと思われる。


http://yagopedia.com/refbook.php?tombo=108 の「トンボ概要」によると、
♂:全長62~72 mm、腹長45~52 mm、後翅長35~45 mm。
♀:全長64~73 mm、腹長44~54 mm、後翅長37~46 mm。


3年前の2016年5月に、その存在を知ったヤマサナエ。3年目にして、ようやく初撮りができた。
2018年の初見順、12種目。不均翅亜目では7種目。サナエトンボ科は、ダビドサナエ、ヒメクロサナエ(姫黒早苗)に続き、3種目となった。





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