若いヒメクロサナエの雌雄

2018年4月28日、山地の沢筋で、ヒメクロサナエ(姫黒早苗)との出遭いがあった。
沢筋に入ると、ニホンカワトンボ(日本川蜻蛉)の姿が目立った。
ニホンカワトンボの姿もなくなり、歩くのも飽きてきた頃、小さな早苗蜻蛉の雄が待っていた。


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画像 1 小さな早苗蜻蛉の雄 調べると、ヒメクロサナエだった     


まだ若い蜻蛉だった。それと、タイミングが合ったのだろう、偶然のように私の目に付いた。


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画像 2 若い未熟な雌がいた。 調べると、ヒメクロサナエだった     


羽化間もない未熟な雌もいた。
飴細工のような翅で、まだ、普通には飛べない個体だった。
ほどほどに風があったので、ひたすらに、飛ばされまいと必死に植物の葉にしがみ付いているようだった。

撮影する方も、高い位置の、風にたなびく蜻蛉の撮影は大変だった(画像 2、3 )。


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画像 3 羽化間もない未熟な雌は風に飛ばされまいと必死だった     


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画像 4 翅が未熟さを物語っている雌     


2匹目の雌(画像 4 )。この個体は多少は飛ぶことができた。
まだ、翅は飴細工のようで、しっかり固まっているようには見えない。


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画像 5 早苗蜻蛉の羽化殻があった     


羽化間もない未熟な雌を撮影した後、昼食がてら羽化殻を探してみた。
結果は、成果なしだった。

昼食後、さらに遡った。
何か出そうな雰囲気の場所で一服点けると、偶然だが、足元に羽化殻があった(画像 5、6 )。
種類は不明だが、早苗蜻蛉の羽化殻であることは現地で判った。

羽化殻については、昨年(2017年)、サナエトンボ科のオナガサナエ(尾長早苗)、オジロサナエ(尾白早苗)、コオニヤンマ(小鬼蜻蜓)を観察している。
それらの羽化殻の触角にサナエトンボ科と判る共通した特徴があり、その記憶があった。この羽化殻も、触角形状から、早苗蜻蛉の仲間であると思ったのであった。


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画像 6 小さな早苗蜻蛉の羽化殻 ヒメクロサナエだった     


同定に当たり、青木典司(あおきたかし)さんの運営しているサイト「神戸のトンボ」から、
神戸のトンボ/トンボ成虫標本箱リスト/トンボ目/不均翅亜目/ サナエトンボ科 http://www.odonata.jp/03imago/Gomphidae/index.html の、「Ⅵ.小型のサナエトンボを分ける」を参考にした。
その結果、ヒメクロサナエと判った。

ただ、雌の襟条が雄のへの字に比べるとほとんど直線なのが気になった。
そこで、「神戸のトンボ」の「神戸のトンボ広場」という掲示板に照会した。回答を頂き、『襟条が直線的に見えるとのことですが、襟条があれば問題ありません』とのことだった。

羽化殻は、見るからにサナエトンボ科の羽化殻に見えたので、同種のものと思ったが、掲示板で確認していただいた。
やはり、ヒメクロサナエのものだった。



ヒメクロサナエ(姫黒早苗)
不均翅亜目(トンボ亜目) サナエトンボ科  ヒメクロサナエ属
Lanthus fujiacus

2018年の初見、5種目。不均翅亜目では3種目になった。そして、サナエトンボ科は2種目となった。


http://yagopedia.com/refbook.php?tombo=92 の「トンボ概要」によると、
♂:全長38~46 mm、腹長26~33 mm、後翅長24~28 mm。
♀:全長41~46 mm、腹長27~34 mm、後翅長24~30 mm。
とある。
ヒメクロサナエは小さな蜻蛉である。



この先何年歩けるか分からないが、山地へ進出してみた。山地は2009年の5月が最後だったので、9年振りである。
2009年の5月までは特定の植物の観察であった。山の中で蜻蛉を撮影したこともあるが、同定に至った記憶はない。
もっとも、今回の沢は、不確かな記憶によれば、30数年ぶりになる。最後に訪れた時、路面が凍っていて、自転車がスリップして怖い思いをした記憶があるので、ほぼ間違いないだろう。




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