ショウブにとまるアジアイトトンボたち

2018年4月8日、午後、偵察に訪れた溜池で、アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)を見た。
北西風の強い日だった。待望の蜻蛉の初見日となった。今年の初見種はアジアイトトンボとなった。

その日の午前に偵察で溜池を覗いた。溜池は、ショウブ(菖蒲)の葉がぐんと伸びていた。1週前は、ショウブなどの水生植物の緑が気にならない程度だったが、1週の間に葉が伸びて緑色が目を引き春の訪れを告げているようだった。
しかし、溜池に蜻蛉の姿はなかった。
何かの羽化殻でも有るかと、水際も覗いてみたが、これも成果はなかった。

そして、隣の谷の偵察のため移動した。
隣の谷は成果もなく、行動食を立ち食いしただけで戻った。2箇所の別の谷の偵察もしたかったので長居はしなかった。
戻りながら、往路に覗いた溜池を覗くと、蜻蛉の姿があった。30~50cmほど伸びたショウブの葉の間をスゥーと、移動する糸蜻蛉が目に付いた。
直ぐにショウブの葉にとまったので正体が判った。糸蜻蛉はアジアイトトンボの雄だった。

目を凝らすと、あちこちの葉にアジアイトトンボの雄がとまっていた。一見、雌の姿はなかった。
ところが、目が慣れたら雌の姿も見えてきた。赤色系の色が目立つ未熟の雌であった。


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画像 1 アジアイトトンボ 雄   




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画像 2 アジアイトトンボ 未熟な雌   




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画像 3 アジアイトトンボ 雄 背面   




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画像 4 アジアイトトンボ 翅の伸びていない雌   


画像 4 の未熟な雌は羽化に失敗したものと思われる。
同様な雌がもう1匹いた。
腹長に比べると翅長が長いのか。それとも、翅長に比べると腹長が短いように思えた。


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画像 5 アジアイトトンボ 雌 ほぼ背面   




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画像 6 アジアイトトンボ 雄   




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画像 7 アジアイトトンボ 雌と雄   


アジアイトトンボの全体数は数えなかったが、雌雄の比率を見てみた。
直径1m程の範囲に、雌1匹。雄は5匹だった。


アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)
均翅亜目(イトトンボ亜目) イトトンボ科 アオモンイトトンボ属
Ischnura asiatica 

http://yagopedia.com/refbook.php?tombo=57 の「トンボ概要」によると、
♂:全長24~33 mm、腹長20~27 mm、後翅長12~19 mm。
♀:全長24~34 mm、腹長19~27 mm、後翅長12~20 mm。

アオモンイトトンボ属の中ではもっとも小さい
とのこと。

テーマ「蜻蛉の紀 2017」の記事、「アジアイトトンボの未成熟雌 食事と昼寝 」<2017/05/03>で、
アジアイトトンボの未熟雌は、餌を食っている最中に雄が背後から近付いたら、腹端を上方に反り上げた。
そのときは、交尾拒否の意思表示と思ったが、ガガンボの仲間の出現で、疑問になってきた。
未熟雌が、葉に沿うように垂直方向にとまっている時に、ガガンボの仲間が背後から近付いた。そしたら、姿勢を水平方向にとまり直し、腹端を上方に反り上げた。よって、交尾拒否でなく、別の合図であろうと思った。
「うるさいから、去れ」のような感じなのだろうか。
と記述したが、同じような行動を数回目撃した。
アジアイトトンボたちは、強い北西風に飛ばされないようにショウブの葉にしがみ付いているように見えた。それでも、時々、別の葉に移動する個体がいた。

ちょうど、復路に、この溜池を覗いた時に、そんな、腹端を上方に反り上げる雄を目撃したので、今年の初見でもあり、観察が始まった訳である。

狭い範囲に複数匹がとまっているので、移動先は限られてしまう。雌雄に限らず、とまっているアジアイトトンボたちは、背後に同種が近付くと、腹端を上方に反り上げた。
翅音などの気配を感じ、背面にとまられないように警告の行動をしているようだった。

マコモ(真菰)の葉も急に伸びてきたが、ショウブに比べると腰が弱いのか、マコモにはアジアイトトンボの姿がなかった。

思いがけず、アジアイトトンボの初見。1時間以上眺めていた。結局、漠然と予定していた2箇所の別の谷の偵察は時間が足らなくなってしまった。



   ---   この溜池での初見日のMEMO(記録)
2017年の初見日は、4月23日。11:30頃、天気は晴れ。気温は18℃。西乃至北西風。
2018年の初見日は、この記事の4月8日。14:40頃、天気は晴れ。気温は14℃。北西風。




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