ヒメアカネ(姫茜)の雌雄

2015年もお盆を過ぎて、明確に朝晩の涼しさを感じるようになって来た。
そして、丘陵地帯の散歩では、赤とんぼの仲間が目立つようになって来た。

赤とんぼの仲間が何種類あるのかは知らない。そして、何種類がこの辺りで見られるのかも知らない。
以前から、アキアカネ(秋茜)と、ナツアカネ(夏茜)は名前(和名)だけは知っていた。しかし、名前だけは知っていても、識別はできなかった。
また、ミヤマアカネ(深山茜)の名前は昨年(2014年)憶えた。ミヤマアカネは見知っていた蜻蛉だが、長いことアキアカネと思いこんでいた。
そして、今年は、ヒメアカネ(姫茜)という赤とんぼの仲間の存在を知った。このヒメアカネは、昨年憶えたマユタテアカネ(眉立茜)と紛らわし蜻蛉で、昨年も見ているのだが、同定に至らなかった蜻蛉である。
それが、9月5日の、ちょっとした出遭いで、ヒメアカネを憶えることができた。さらに、雌雄も、識別し区別できるようになった。


9月5日、避暑地から戻ってきたのであろう色付いたアキアカネを目撃。8月16日ころから目立ってきたミヤマアカネは赤色が濃くなってきていた。
そして、マユタテアカネの雌もいた(画像 4 )。

マユタテアカネの雌は一見、アキアカネの雌と思ってしまったが、画像で確認して、顔面の額上部の黒色の眉班(びはん)から、マユタテアカネと判別できた。
そして、このマユタテアカネの雌と比較できたので、ヒメアカネの雌(画像 1 )の識別ができた。

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画像 1 ヒメアカネの雌、産卵管が特徴 


突き出た産卵管がヒメアカネの雌の特徴。画像 1 では不鮮明ながら産卵管が確認できた。
顔面の額上部の黒色の眉班は、マユタテアカネほど、こっくりとしていない。
なお、額上部の黒色の眉班は、雌だけで、雄にはないとのこと。また、眉班のない雌もいるとのこと。

画像のようにとまっていれば、胸部側面の黒色模様の線が細いこと。それと、産卵管が突き出ることなどで、ヒメアカネの雌と同定できるようだ。


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画像 2 ヒメアカネの雄  腹部だけ赤色で、顔面は白色 


腹部の赤色が目立つ雄の赤とんぼがいた(画像 2 画像 3 )。
翅が透明で、腹部だけ赤色だと、アキアカネの雄を思い浮かべてしまう。また、同色で、腹部末端の上付属器が反り上がっていれば、マユタテアカネの雄を思い浮かべてしまう。
でも、この蜻蛉、顔面が白色で、胸部側面の黒色模様の線が細かった。アキアカネなら、顔面が褐色で、胸部側面の黒色模様の線は幅広く太い。
そして、マユタテアカネと違い、腹部末端の上付属器が反り上がっていないし、顔面の顕著な黒色の眉班はない。
そんなことで調べていったら、ヒメアカネの雄だった。


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画像 3 笹の葉にとまるヒメアカネの雄。顔面は白色   




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画像 4 マユタテアカネの雌、ヒメアカネの雌に似ている 


画像 4 は、マユタテアカネの雌。
この蜻蛉がいたことで、ちょっと似ていて、区別が紛らわしいヒメアカネの雌を判別することができた。
判ってしまえば、相違点は明確である。
なお、マユタテアカネの雌は、翅が透明なものと、翅の先端部が赤茶色(褐色)に色付くものとがあるとのこと。画像の蜻蛉は、翅が透明なもの。



ヒメアカネ(姫茜)
トンボ目  トンボ科  アカネ属
Sympetrum parvulum

2015.09.05 丘陵地帯
山麓 明るい林床


今回は、赤とんぼの仲間のヒメアカネを憶えた。
とまっていてくれたから、撮影して、アキアカネでなくマユタテアカネでもないということが判った。
ヒメアカネは、国内の赤とんぼの仲間の中では最小の種だとのこと。だが、実際に捕まえて、コンベックスかノギスで体長を測ってみなければ、そのことは実感できない。
今までに見た赤とんぼの仲間は、飛んでいるにしろ、とまっているのにしろ、皆、小さめな蜻蛉としか感じられないでいる。

この丘陵地帯で、出遭って、名前と姿が一致した赤とんぼは、アキアカネ、ナツアカネ、ミヤマアカネ、マユタテアカネ、そして、ヒメアカネの5種類になった。
昨年までミヤマアカネの姿を、長いことアキアカネと思いこんでいた人間としては、丘陵散歩のお蔭で、赤とんぼの識別に関しては進歩があったと思っている。
とは言いながら、飛んでいるにしろ、とまっているのにしろ、その場で、すぐに識別できるのは、ミヤマアカネだけである。



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