水辺ではとまってくれなかったギンヤンマのオス

前日(2015年8月15日)、初めて、ギンヤンマ(銀蜻蜓)を見た。
水面近くの上空をパトロールする蜻蛉がいた。初見の蜻蛉である。
飛ぶ姿は、体長より翅を広げた幅の方が異様に長く、胸部背面末端から腹部基部辺りが水色。そして、頭部から胸部は黄緑色に見えた。帰宅後、これらの特徴を頼りに、名前(和名)を調べたら、名前だけは知っていたギンヤンマだった。
飛ぶ姿では、胸部背面末端から腹部基部辺りが水色に見えたが、実際は、水色の部分は腹部の付け根付近の背面とのことだった。

その水辺からコシアキトンボ(腰空蜻蛉)の雄がいなくなって久しい(※ 1 )。コシアキトンボに変わり、新しい水辺の主の登場だ。
いつから現れたのだろうか。記憶を辿ると、8月2日には、まだいなかった。そして、8月9日は丘陵散歩を休んでしまったので、出現していたかどうかは不明。
だが、お盆の8月15日には、ギンヤンマの雄が主役となっていた。
ギンヤンマの雄の、水面近くの上空の縄張りは、8月の上旬から中旬頃に始まったということだろうか。

ギンヤンマはヤンマ科の蜻蛉。飛んでいる姿を見ての識別の特徴として、頭部(複眼)と胸部が黄緑色。そして、雄は、腹部の付け根付近の背面が水色。この水色は、兎に角、目を惹く。
さらに、縄張りとする水面近くの上空をパトロールするが、とまらない。
一つの水辺を1匹の雄が占有して縄張りとするようだ。同種の雄が入ってくると、すぐに闘いが始まる。
同じ水辺に沢山のシオカラトンボ(塩辛蜻蛉)がいても、基本的に無視しているようである。

この日は、夕立の心配がなかったので、初見の蜻蛉がどこかにとまりやしないかと、のんびりと眺めていた。
1匹目は、途中からだったが、15分ほどしたら東方へ飛び去ってしまった。
間もなく、連結した雌雄が、東方より飛んできた。雌は、腹部が薄い赤色に見えた。蓮の葉の上で、ちょこちょこと産卵(?)。ピント合わせができないうちに移動してしまう。間もなく、連結したまま東方へ飛び去ってしまった。
今度は、東方から、次の雄がやって来た。30分以上飛び回っていたが、一度もとまることはなかった。
30分以上待っていた訳だが、とまってくれないので、撮影は諦めた。

撮影はできなかったが、漠然と観察をした。
基本的に、水面上空50cmから1mを飛ぶ。かなりの頻度で、ホバリングもする。翅は羽ばたくと赤茶色に見えるので、離れていても目立つ。
また、時には、8mくらいまで急上昇することもある。そして、同種の雄が侵入してくると駆逐する。
と、こんな様子だった。


画像

画像 1 連結で産卵時のギンヤンマの雄  


そして、翌日の8月16日。長時間に亘る道草となった。
山麓への到着時刻が遅くなってしまったせいもあるが、積雲の下から吹く南東の風があまりにも心地よくて、木陰から離れられなかった。
散歩の方は、前日の日没後に下りた尾根を登れば気が済む。山麓への到着時刻が遅いのにもかかわらず、「まだ時間に余裕がある」と、のんきに涼んでいた。
水辺には、前夜に和名(名前)を憶えたばかりのギンヤンマが雌雄連結で産卵に来たり、雌が単独で産卵に来たりしていた。


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画像 2 ギンヤンマの雌雄  連結で産卵に励んでいる。  


この日の雌雄連結は、じっくりと産卵していたのでどうにか撮れた。


前日、パトロール飛行中のギンヤンマの雄は水辺ではとまってくれなかった。この日は、産卵のお供なので、しっかりと、とまっていてくれた。


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画像 3 雄と連結して産卵中のギンヤンマの雌  




2015年8月16日の道草の記

ギンヤンマ(銀蜻蜓)
トンボ目 トンボ亜目 (不均翅亜目) ヤンマ科 ギンヤンマ属
Anax parthenope
ギンヤンマ(銀蜻蜓)の、名前だけは半世紀以上前から知っていた。実物を見たのは今回が初めて。そして、実物を見るまでは銀色の蜻蛉だと思っていた。
今回、初見の蜻蛉の体色の特徴から調べて、名前(和名)が、ギンヤンマと知った訳だが、漢字表記の「銀」が表すような銀色の蜻蛉ではなかった。
そこで調べてみたら、腹部第3節の下面の銀白色の紋に由来するとのことだった。
腹部第3節の下面の色は、画像 2 で雌雄共に白色に見える。この白色のことを、銀白色というらしい。
体の他の目立つ部分の特徴から名前を付けても好かったのではないかと思ってしまった。

また、画像 2 を見ると、雌雄共に腿節が赤茶色(赤褐色)をしている。この腿節の赤茶色もギンヤンマ識別の特徴とのことであった。もっとも、近くで見なければ判らない。
離れていても目立つのが、羽ばたいている時の翅の色。広げた翅は幅があり、ホバリングなどで羽ばたいていると薄茶色のものがよく目立つ。
画像 4 の雌は単独で水辺に現れた。薄茶色の羽ばたきが10mほど離れていても、異様な色彩として目立った。その様子が目に入ってきて、ギンヤンマが来ていることに気付いた。
このギンヤンマ、近付いてみると、腹部が薄い赤色で雌と判った。水面上空で産卵場所を吟味していたのだ。


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画像 4 単独で産卵中のギンヤンマの雌  




結局、この日は、道草だけで終わってしまった。
日没までの残り時間を逆算して、林の道に入ったが、色付き始めたミヤマアカネ(深山茜)の雄が待っていたり、節足動物のトビズムカデ(鳶頭百足)がいたりとかして、新たな道草ばかりで先へ進めなかった。



※ 1
コシアキトンボは6月13日から現れて、7月12日までいた。7月19日以降はコシアキトンボは出現していない。



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