灯台下暗し ウスノキ(臼木)の赤い果実

ツツジ科スノキ属のウスノキ(臼木)、観察樹を定めて、昨年(2014年)の晩秋から継続観察をしている。
4月26日に訪れた時、花が咲いていた(画像 2 )。花の数が少なく、その後の、結実率も低かった。
花後は、落果せずに残った数少ない若い果実の成長を気にしながらの観察が続いている。


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画像 1 ウスノキの赤色に熟した果実  先端はやや五角に窪む 


ウスノキの果実は5稜のある卵状球形の液果で、7月頃から赤色に熟すという。
観察樹の若い果実が、いつ頃、どのように変化するのだろうか。そして、どのように色付いていくのだろか。と、訪れる度に、わくわくしながら果実を眺めていた。
しかし、6月になっても、7月になっても、若い果実の変化は判らなかった。

ウスノキの葉は、ちょっと見がナツハゼ(夏櫨)の葉に似ている。ナツハゼも、ウスノキと同じ、ツツジ科スノキ属の植物である。
7月12日、移動中に赤色に熟した果実が目に付いた。その樹は、葉の、ちょっと見がナツハゼだった。しかし、まだ幼樹の大きさだ。そして、果実はナツハゼのもとは違うものだった。
その果実を観察してみた。赤色に熟した果実の先端はやや五角に窪んでいた。その果実はウスノキのものであった。

毎週、もしくは、2週に1度は歩く場所に、ウスノキがあるとは思いも寄らなかった。
ナツハゼは、観察樹を定めて、数箇所で継続観察をしている。拙い観察経験によると、樹高は兎も角として、幹の太さが10mm程度以上の樹でないと花を付けないようだ。
そんな訳で、幹の細く、背の低いナツハゼの樹は観察対象外だった。

一方、ウスノキの観察地は1箇所しかなく、観察樹は高さは50cm程度の樹。
予備も含めて、複数の観察樹が欲しかった。それで、狭い範囲だが、昨年の暮れから、機会がある度に、樹林のあちこちを彷徨い歩き、別のウスノキを探していた。
今回、偶然に、赤色に熟した果実が目に付いた。そして、いつも歩く場所でのウスノキの存在に気付いた。まさに、「灯台下暗し」であった。
私の中近距離の視力と、観察眼が良ければ、2箇所で継続観察をできたのだろうが残念なことであった。
今後は、ナツハゼの幼樹と思っても、念のため、立ち止まって、先入観を捨てての、確認のための観察が必要であろう。

そして、思いも寄らない場所でのウスノキの熟した果実を見たものだから、期待に胸膨らませながら、観察樹へと向かった。
結果は、1週前の7月5日に訪れた時に比べての変化は見出せなかった。若い果実は緑色のままだった。
さらに、7月19日。肝心の観察樹の若い果実には変化は感じられなかった。
ところが、観察樹のすぐ近くの株に、鮮やかな赤色の果実が付いていた(画像 1 )。緑色の葉の中でも、小さくとも鮮やかな赤色は目立つものである。
赤色に色付く前の若い果実は緑色。うっかりすると、葉の緑色に紛れて見落としてしまう。
この日、わざわざ覗き込んだわけでもなく、自然と目に付いたのだった。
自然と目に付くくらいだから、色付いていれば、1週前の7月12日でも気付いたはずである。ところが、気付かなかった。
これも、「灯台下暗し」であったのだろうか。


執筆時点での推測だが、ある時期が来ると、7日以内に、鮮やかな赤色に色付くのであろうと思う。
次に訪れることができたら、観察樹と、この株の未熟な果実の変化を確認してみたい。


ウスノキについては、継続観察の結果をまとめて記事として記録するつもりだったが、突然目に付いた鮮やかな赤色の果実が衝撃的だったので、とりあえず、果実を見たことを記録しておくことにした。


画像

画像 2 参考 ウスノキの花  萼筒の5稜が特徴 











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