冬枯れ 狸の溜めぐそ

久々に狸の溜め糞(たぬきのためぐそ)を見た。
タヌキ(狸)は、特定の場所に糞(ふん)をする習性がある。仲間同士の一種の共同便所のようなもので、大量の糞が一箇所で見られる。そのため、一口に、「狸の溜め糞」と呼ぶ。
この丘陵地帯で、獣糞を見かけるのはイノシシ(猪)の物が圧倒的に多い。それと、鼬(いたち)の仲間の糞も時々見かける。
タヌキの糞を見たのは、この丘陵地帯では、2回目の事となる。
大分臭かったが、参考画像程度の撮影をした。

2015年2月1日、前回の1月25日のルートの偵察に引き続き、この日も未知のルートの偵察。
この日は、北西風が強く冬芽や葉痕の観察には不向きだった。それで、散歩の予定はすんなりと決まり、気になっていた未知の尾根の偵察をすることにした。

登り口までの往路、田圃(たんぼ)の脇を通ったら、一斉に一群れの鳥が飛び立った。田圃の角を曲がり、鳥が飛び立った辺りを見ると1羽の鳥がじっとしていた。
道草になってしまうが、ファインダを覗いた。ツグミ(鶫)だった。
ツグミが撮ってくれと言わんばかりにポーズを取るので撮影をした(画像 1 ~画像 3 )。
もっとも、ポーズといっても、首を動かしあちこち見ているだけである。
飛び立った一群れの鳥については未確認のまま。

画像

画像 1 ツグミ ポーズ1 正面を向く



画像

画像 2 ツグミ ポーズ2 左後方を向く



画像

画像 3 ツグミ ポーズ3 左斜め前方を向く


ツグミは、北方から越冬に来る渡り鳥で、冬鳥。大群をなして渡って来て、各地に散り、さらに、単独で過ごすという。

ツグミといえば、いつの時代までのことかは思い出せないが、鳥屋(とや)を掛けて、一網打尽にしたと言う。
群れで渡って来る習性と、群れが効率良く尾根を越す習性を見抜かれてのことである。

以下は、二昔以上前に伺った話。
知人のSさんが大東亜戦争前に、とある山域の縦走をした。その時に、尾根道に鳥屋が掛かっていて、鳥屋の中を通らせてもらい先へ進んだことがある。という話を伺ったことがある。
その鳥屋のあった位置は私も知っている場所だった。
その後に知り合ったKさんに、昔、一家で鳥屋を掛けてツグミ獲りをしたという話を伺った。
偶然だが、Sさんが潜った鳥屋は、Kさんの家の鳥屋だった。
Kさんに話を伺った時に、いつ頃まで小屋掛けをしたか尋ねた。

そして、現在。
私は、その山域のことや、鳥屋場があったこともすっかり忘れていた。
今回のツグミを撮影して、ツグミ獲りのことを思い出した次第である。
すっかり忘れていたので、いつ頃まで小屋掛けしてツグミ獲りをしたかと言うことは、Kさんに教えてもらっているはずだが、とんと思い出せない。
昔のツグミ猟は、貴重な副収入を得るためのものだった。

また、興味の対象外だったのでカスミ網猟がいつ頃禁止されたか覚えていない。
近年では、カスミ網の製造はなくなっているのだろうが、代用品を使った密猟は後を絶たないようだ。
10年ほど前に、とある山域の内緒の山で、張りっぱなしの代用網を見たことがある。藪尾根の雑木を網の幅だけ切り倒してあった。
それ以前に歩いた時は藪尾根だった。それが、突然に藪が開けた。そして、網が張ってあるので驚いたものである。

なお、この丘陵地帯でも、立ち木を利用して網を張った痕跡も確認している。
また、今年になって、ツグミではないが、メジロ(目白)捕りの網も見た。なるほど、と思うように仕掛けてあった。それにしても、鳥捕りをする人の観察力は鋭いものがあると感心した。


画像

画像 4 タヌキの糞


   ここから、未知の尾根の偵察と、狸の溜めぐその話。
稜線に出た後、尾根分岐から未知の尾根を下った。
1月25日のルートの偵察が済んだ後に分岐点を確認しおいたので、すんなりと藪漕ぎに入れた。
鞍部に獣糞を見た。タヌキの糞で、いわゆる「狸の溜め糞」だった。
観察対象になるめぼしい植物の有無と、容易に通行できるかの偵察なので、狸の溜め糞は通り過ぎた。
尾根の末端部までおりたら蜜藪だった。それで、通行不可と判断。尾根を登り返すことにした。
再び、鞍部。時間もあったので、狸の溜め糞を撮影しておくことにした。
画像 4 ~画像 8 は同所での撮影。

画像

画像 5 タヌキの糞 ちょっと太目


ちょっと太目の糞が一山あった。同一個体が1回で排泄したとするとかなりの量になる。果たしてどうなのだろうか。
太さなどは測っていないが、周りの落葉と比較すると、他の画像のものと比べて太いことが分かる。

画像

画像 6 タヌキの糞 粒状の物も含まれている


粒状の物も含まれている糞もあった。食物によるものか、腹具合によるものであろう。

画像

画像 7 タヌキの糞 ほとんど未消化の糞


ほとんど未消化の糞もあった。タヌキは雑食だが、基本的には果実類が多いのであろう。

画像

画像 8 タヌキの糞 新しい糞


まだ、酸化していない新しい糞もあった。
溜め糞(ためぐそ)の広がり具合や、糞の盛り上がった山の高さは測定しなかった。本来は記録として測定すべきだったのだろうが、独特の臭気に耐えられず、撮影しただけで退散した。

友人に、この丘陵地帯で、トラバサミに掛かったタヌキを助けたことがあると聞いたことがある。それも、噛み付かれそうなのを必死に防御しながら助けたのだという。
友人曰く、噛み付かれそうになっただけで、その後、狸の恩返しはなかった。とのこと。
私は、この丘陵地帯で、タヌキに出くわしたことはない。
もしも、トラバサミに掛かったタヌキに出くわしたら、私ならどうするのだろうか。

画像 9 は、おまけで、参考画像のイノシシの糞。
真新しくはないが、新しい糞。昨年(2014年)の5月24日撮影。路上に太いのがあった。大袈裟に書くと、牛乳瓶ほどの太さ。こんなに太いイノシシの糞は初めて見た。
このイノシシの糞が新しい物と判定したのは、この1週間前にはなかったからである。
そして、この糞は、1週間後には跡形もなく消えていた。虫によるものと推察した。
この糞を食った虫の正体は不明だが、大いに食べではあったと思う。

糞を食う虫はセンチコガネ(雪隠黄金)が有名だ。仮に、センチコガネが食ったとしても、相当の数で食らい付かない限り、平らげることは不可能と思われる量であった。
いずれにしても、目撃した1週間後には跡形もなく糞が消えていたことは不思議でならない。

画像

画像 9 参考画像 イノシシの糞




偵察後、稜線歩きをしながら戻った。
稜線では、風下の斜面に立っても、風が巻いた。カメラを構えていられないほどの強風の日だった。
そんなことで、この日に山中で、まともに記録できたのは、偵察途中で見たタヌキの糞だけだった。
偵察をした尾根は、冬枯れの時期なので、木本だけの偵察だったが、めぼしい収穫はなかった。



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック