4月15日 ダビドサナエ飛び立つ

 4月15日、お遣いついでの蜻蛉観察で、この日もダビドサナエ(だびど早苗)の観察だった。羽化終盤の個体が飛び立つのを観察できた。
 但し、飛び立つ瞬間の撮影は巧くいかなかった。


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画像 1 水際の砂の上に羽化終盤のダビドサナエ    


 足元に羽化途中の不均翅亜目の蜻蛉を発見(画像 1 )。時節と場所からダビドサナエと思った。
 水際の砂の上で羽化し、まだ、腹部が伸びていない状態だった(画像 1 )。


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画像2 羽化終盤のダビドサナエ 雌   


 初飛行の飛び立つ様子が記録できるかもしれないと思い観察をすることにした。
 観察し易いように立ち位置を変えて、まじまじと見ると雌のようだった(画像 2 )。


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画像 3 羽化終盤のダビドサナエ 腹部が伸びきった   


 この個体を発見してから10分後の11:23、腹部が伸びきった(画像 3 )。


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画像 4 羽化終盤のダビドサナエ 腹端が水面に接しているので肛門水は確認できない   


 腹部が伸びきったが、腹端が水面に接しているので肛門水の滴下は確認できない(画像 4 )。タイムスタンプ、11:24:14。


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画像 5 初開翅 飛行の準備   


 翅を開いた。初開翅である。初飛行の準備が出来たようだ(画像 5 )。タイムスタンプ、11:24:42。


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画像 6 飛び立つ直前のダビドサナエ   


 飛行時の変化が記録できるようにいくらか引いた(画像 6 )。タイムスタンプ、11:30:48。


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画像7 飛び立ち始めたダビドサナエ   


 と、その瞬間に飛び立ってしまった。タイムスタンプ、11:30:48。
 画像 6 と画像 7 を比較すると、画像 7 では後翅と腹部が僅かに浮いたような状態になったことが判る。また、画像のタイムスタンプはともに「11:30:48」の同時刻の同秒を記録していた。


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画像 8 残った羽化殻 白色矢印の先   


 水際の湿った砂の上にはまだ濡れたままの羽化殻が残った。画像のタイムスタンプは、飛び立った2秒後の11:30:50。

 今回の観察以前は羽化環境が石の上だったり、葉の上だったので、本体が羽化殻から出きった頃には乾いた羽化殻が観察できていた。ところが今回は湿った砂の上。この羽化環境を後から覗いてみたとしても、羽化殻は恐らく見落としてしまったと思われる。

 天気は晴れ。弱い南東風が吹き、気温は17℃ほどだった。ヒトに見られているのが嫌で、逃れたい一心で羽化の終盤から初飛行の準備をしたように感じた観察だった。


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画像 9 初飛行後とりあえず翅を開いて止まるダビドサナエ 雌   


 羽化した蜻蛉は逃れるように飛び立ったが、結局はすぐ近くに止まった(画像 9 )。
 とりあえずは飛んでみたものの、今まで観てきた例と同様に、間もなく翅は閉じてしまった。

 他にも当日羽化のダビドサナエを記録した。同じような画像だが、以下に貼っておく。


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画像 10 羽化間もない開翅で止まるダビドサナエ ♀   



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画像 11 羽化間もない閉翅で止まるダビドサナエ ♀   



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画像 12 羽化間もない開翅で止まるダビドサナエ ♂   



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画像 13 水際石上で羽化終盤のダビドサナエ ♀   



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画像 14 羽化不全のダビドサナエ ♂ 右後翅が伸びなかった   


 画像14 の雄は体色が濃くなってきているので早い時刻に羽化したものと思われる。羽化不全で右後翅が伸びないが、ひたすらに何かを待っているようだった。


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画像 15 羽化間もない閉翅で止まるダビドサナエ ♀   




 午後、場所を変えて、シオヤトンボ(塩屋蜻蛉)も覗いたが姿はなかった。もっとも、午後といっても、お遣いそっちのけでダビドサナエや若いニホンカワトンボ(日本川蜻蛉)を眺めていたので、シオヤトンボ探しは夕刻になってしまった。


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画像 16 コナラの虫こぶ:ナラメリンゴフシ   


 結局、毎年の観察場所でシオヤトンボの姿は見い出せなかった。
 あちこちのコナラ(小楢)に虫えい(虫こぶ)が目立っていたので記録(撮影)しておくことにした。前回までの探索では時間が惜しくて記録しなかったが、今回は参考程度に撮影してみた。
 虫えいは、ナラメリンゴフシ(楢芽林檎五倍子)。ナラメリンゴタマバチ(楢芽林檎玉蜂)によるものだそうだ。多くのナラメリンゴフシは林檎の果実を連想するような赤色の部分がある。が、赤色に色付かないものあるとのこと。


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画像 17 オトコヨウゾメが咲いていた   


 シオヤトンボの探索は諦めて、オトコヨウゾメ(男莢蒾)の咲き始めも記録しておくことにした。この場所で毎年記録しているかどうかは定かでないが、撮影した。
 オトコヨウゾメはスイカズラ科ガマズミ属。いわゆる「ガマズミの仲間」。このフィールドのガマズミの仲間の中では一番初めに花が咲く。


 この日もダビドサナエの羽化の前半を見られなかった。着目点を換えて探索すれば、羽化途中からのものが見られたのだが、これも観られずに残念だった。
 また、若いシオヤトンボの姿を見い出せなかったのも残念であった。
 2020年05月21日記す



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