アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)

 2020年の初見1種目はイトトンボ科のアジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)。
 3月28日、毎年観察している池はショウブ(菖蒲)の葉が伸びだしてきていた。この日は、午前晴れ、午後曇り。そして、夜は雨の天気予報だった。

 この池で一番に羽化するのがアジアイトトンボ。暖冬で春が早いとのこともあり一週前から覗きだしたが、水面から葉先を出したショウブ(菖蒲)はさほど伸びていなかった。
 ショウブの葉や、葉の間を凝視しても糸蜻蛉の姿は見い出せなかった。もっとも、晴れの訳が曇りで明るさは足らなかった。
 周囲からはウグイス(鶯)の鳴き声が聞こえてきていた。ウグイスは一週前に比べると上手に啼くようになっていた。
 賑やか過ぎるがウグイスの啼くのを聞きながら糸蜻蛉の姿を探索していると、ツバメ(燕)が1羽飛来して池面で吸水していった。
 眼が疲れるので周囲を見回すと民家の屋根にダイサギ(大鷺)が止まっていた。この池でダイサギを見たことがあるが、民家の屋根に止まっているのは初めて見たような気がした。

 と、時々眼を休ませながら小一時間ほど糸蜻蛉の姿を探した。その間に、雲は厚くなり夕刻のような明るさになっていた。諦めて、目をそらすと池から虫が1匹飛び出てきた。下手に羽ばたき、その飛ぶ姿からガガンボかカゲロウの仲間と思った。飛びながら近付いてくる虫は薄茶色に見えた。
 虫が私の傍らを通過するときに顔(頭部)と腹部の形状が見えた。種類は不明だが糸蜻蛉に間違いないと直感した。そして、正体を突き止めるべく追いかけた。
 私の傍らを通過するときは高度2m程だったが、その直後、一気に飛行高度を10mほどに上げてしまった。そして、北の空の中に見失ってしまった。


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画像 1 アジアイトトンボ 雌   



 他にもいるはずと、興奮気味に曇天下の池を凝視した。そして、薄茶色の小さな糸蜻蛉を運良く発見。後刻の画像判定だが、まだ橙色が発色していないアジアイトトンボの雌だった(画像 1)。
 画像 1 を撮影する前に一博打があったが本稿では触れないことにする。


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画像 2 アジアイトトンボ 雌   


 
 駄目元でもう一博打を打って画像 2 と画像 3 を撮影。生憎にも画像 2 と画像 3 の撮影時は雨が降り始めていた。画像 1 から画像 2 の場所に飛行するときは、翅をパタパタさせながら下手に飛んだ。
 下手な羽ばたき具合と薄茶色の体色から、季節的なことも併せ、見失ってしまった糸蜻蛉も同一種で間違いないようである。

 画像 1 から画像 3 はすべて同一個体である。羽化して間もないテネラル(teneral)と呼ぶ状態である。


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画像 3 アジアイトトンボ 雌   


 日が変わり、4月3日に池を再訪。雌の姿は見い出せなかったが、一人前の体色に変化した雄達が当たり前のように姿を現していた(画像 4 、5 )。
 
04_G_1709.jpg

画像 4 アジアイトトンボ マコモ(真菰)の枯れ葉に乗るように止まる雄   


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画像 5 アジアイトトンボ ショウブの葉につかまるように止まる雄   



 稀にみる暖冬と言われ春の訪れが早いかと思ったが、蜻蛉はそれなりに発生したようだ。






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