イトトンボ科 アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)

 アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)はイトトンボ科 アオモンイトトンボ属の蜻蛉。そして、成虫で越冬する種(* 1 )を除いて、春一番に姿を現す蜻蛉として知られている。
 また、アジアイトトンボは池や沼、そして田圃などで見られる止水性の小さな糸蜻蛉。稀だが、流水環境でも見ることが出来る。
 

画像

画像 1 アジアイトトンボ 雄   


 毎年観察している池を覗いてみたら小さな糸蜻蛉がいた。例年なら伸び始めたショウブ(菖蒲)の葉やマコモ(真菰)の葉が隠れ場所で止まり場所。ところが今年は春の訪れが遅く、ショウブもマコモも草丈は低かった。
 昨年(2018年)は、4月8日が初見日だった。今年もそろそろ姿があってもよいだろうと思い、池を覗きこんだ。眼が慣れた頃、体長30mmほどの忍びの者の如く見え隠れする本種を発見。画像 1 は、昨年の枯れ残っている茎に止まった姿。

 眼の慣れついでに同種の他個体を探したが見つけられなかった。

 2019年の初見2種目は、
アジアイトトンボ Ischnura asiatica Brauer, 1865 (* 2 )
均翅亜目(イトトンボ亜目) イトトンボ科 アオモンイトトンボ属
漢字表記 亜細亜糸蜻蛉

 2019年の初見日:4月6日
 昨年より2日早い初見だった。しかし、その後の発生が遅れてきちんと観察できなかった。


画像

画像 2 アジアイトトンボ 雌 2018年9月  


 画像2は流水域での雌。昨年の9月に産卵を目撃した。画像は産卵中の一休みである。 
 今年の未熟雌は記録したが、成熟雌はまだ記録できていない。そこで、昨年9月の成熟雌の画像を採用した。
 ちょうどこの雌の記録が昨年のアジアイトトンボの終見でもあった。


   ---   * 1 成虫で越冬する種 
 均翅亜目では成虫で越冬する種が3種知られている。不均翅亜目では成虫越冬は知られていない。
オツネントンボ Sympecma paedisca (Brauer,1877)
 アオイトトンボ科オツネントオンボ属
ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus (Ris, 1916)
 アオイトトンボ科ホソミオツネントンボ属
ホソミイトトンボ Aciagrion migratum (Selys, 1876)
 イトトンボ科ホソミイトトンボ属

   ---   * 2  Brauer
 フリードリヒ モーリッツ ブラウアー(Friedrich Moritz Brauer)さん。オーストリアの昆虫学者(1832年-1904年)。
 ブラウアーさんのことは詳しく調べていないので、ギンヤンマ(銀蜻蜓)かオオヤマトンボ(大山蜻蛉)の記事のときにでも触れられればと思う。
 なお、オツネントンボ(越年蜻蛉)もブラウアーさんだが、この地ではオツネントンボに遇うことはないと思われるので、オツネントンボの記事はなさそうである。





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