2018年7月の蜻蛉 その1

「蜻蛉の紀 2018」7月分の公開予定記事。

7月1日、28種目、オニヤンマ(鬼蜻蜓)。「アクシデント! オニヤンマ」(仮題)。


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画像 1 まだ飛べない、それとも飛びことのできないオニヤンマの雄   


6月29日、オニヤンマの羽化殻(うかかく)が目に付いた。
その場所を直前に訪問したのは22日。その時はオナガサナエ(尾長早苗)の羽化殻ばかりで、オニヤンマの羽化殻はなかった。
6月29日のオニヤンマの羽化殻は、23日以降の1週間の間に羽化が始まったことを物語っていた。
そして、7月1日。羽化間もない雄の姿があった。その雄は、まだ飛べない、それとも飛ぶことのできない状態だった。


7月1日、29種目、ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)。タイトル未定。


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画像 2 未熟なノシメトンボの雄   


山地の樹下の木陰にノシメトンボの未熟な雄がいた。
ノシメトンボの第一の特徴が翅端(翅先)の褐色または黒褐色の部分。翅端の褐色部分は、いわゆる「ノシメ斑」と呼ばれている。
ノシメ斑を持つ蜻蛉は数種いるが、そのノシメ斑の呼称の元祖がこのノシメトンボによるものである。

アカネ属の蜻蛉で、いわゆる「赤とんぼ」の仲間でもある。
雄は成熟すると腹部背面が赤色になる。


7月1日、30種目、オナガサナエ(尾長早苗)。タイトル未定。


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画像 3 オナガサナエの雄   


山地の沢沿いを歩いていたら、近寄ってきた蜻蛉がいた。
とまった姿を見て、直ぐに、雄のオナガサナエと判った。
雄のオナガサナエは尾部の付属器に特徴がある。その特徴を憶えてしまえば、蜻蛉に疎い私でも一目で判別できるのである。
オナガサナエは平地の川で夏至の頃から羽化が始まっている。


7月8日、31種目、ミヤマアカネ(深山茜)。タイトル未定。


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画像 4 未熟なミヤマアカネの雌   


昨年の10月18日、止水状の水溜りでミヤマアカネの連結産卵を確認した。また、その日はマユタテアカネ(眉立茜)の連結産卵も確認した。
そのことがあってから、止水状の水溜りは、野周りや、お遣いついでの観察地となった。
マユタテアカネは6月29日に姿を確認していた。そして、7月8日にミヤマアカネの姿を確認することが出来た。

観察場所は異なるのだが、昨年も7月8日がミヤマアカネの初見日だった。
単なる偶然か、それとも、この地の蜻蛉暦が順調に推移している現われなのだろうか。
こじつけになってしまうが、ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)が昨年は7月2日。そして、今年は7月1日が初見日だった。
なお、ノシメトンボも異なる観察場所での初見である。


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「蜻蛉雑録」の予定記事

「オニ チンチン」(仮題)
7月8日、ツユクサ(露草)の葉陰に羽化後まだ飛び立たないオニヤンマ(鬼蜻蜓)がいた。


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画像 5 オニヤンマの副性器と羽化殻の原副性器のふくらみ   


横から覗いて見ると、オニヤンマの隣に羽化殻(うかかく)があった。
オニヤンマは副性器が見えるので雄だった。羽化殻も雄の物で、ヤゴ時代の原副性器のふくらみが見えた。
オニヤンマ科やヤンマ科の大きめなヤゴの羽化殻は、原産卵管や原副性器のふくらみが顕著なので、雌雄の区別が容易である。


「ハグロ産卵」(仮題)
7月8日、6月22日に姿を現していたハグロトンボ(羽黒蜻蛉)が産卵をしていた。


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画像 6 ハグロトンボの産卵   


ハグロトンボはアオハダトンボ(青肌蜻蛉)と一見紛らわしが、メスの場合は翅に白色の偽縁紋(ぎえんもん)がないので混生している時期でも識別は容易である。


「マユタテ ノシメ斑を持つ雌」(仮題)
7月8日、翅にノシメ斑を持つマユタテアカネ(眉立茜)の姿があった。
マユタテアカネの雌は、翅が透明なタイプと、翅端部分が黒褐色になるタイプの2種類が知られている。


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画像 7 ノシメ斑を持つマユタテアカネの雌   


ノシメ斑を持つ雌はこの日が2018年の初見だった。
ノシメ斑を持たない雌はまだ出ていないようだった。


「マユタテ 若い雄」(仮題)
7月8日、ノシメ斑を持つ若い雌とあわせて、いかにも未熟な雄の姿も確認した。


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画像 8 未熟なマユタテアカネの雄   


マユタテアカネ(眉立茜)の雄は、6月29日に早熟な個体を見ている。が、この日の雄は未熟そのものの弱弱しい姿だった。
そして、草むらの中に隠れるようにとまっていた。体色も薄めで、尾部の付属器がなければ、ちょっと見には何蜻蛉か悩んでしまいそうであった。
とまり方や体色から当日羽化の未熟な雄と推測した。

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