ハラビロトンボの羽化日は早かった

2018年5月4日、湿地化した廃田で、羽化間もない未熟なハラビロトンボ(腹広蜻蛉)たちを見た。
前年は、未熟なハラビロトンボたちを、5月21日に観察している。それに比べると、2週間以上早い期日である。
もっとも、ハラビロトンボの観察はまだ2年目。さらに、前年は羽化地から移動途中の未熟なハラビロトンボたちであったので、単純な比較はできないと思う。
いずれにしても、ハラビロトンボの羽化日は思ったよりも早いものだった。


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画像 1 羽化間もない未熟なハラビロトンボ 雄   


成熟したハラビロトンボたちが、この湿地化した廃田で、前年(2017年)の7月2日に、繁殖活動をしているのを目撃した。その日は、オオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)たちも、同一場所で、繁殖活動をしていた。
オオシオカラトンボの大きさに比べると、ハラビロトンボは小振りである。目立つオオシオカラトンボの繁殖活動に目を奪われがちだったが、ハラビロトンボたちもしっかりと、繁殖活動をしていた。

と、前年の産卵を確認していたので、羽化間もない未熟なハラビロトンボが沢山いても不思議ではなかった。
ただ、この場所で、未熟なハラビロトンボの姿を見るのは初めてのこと。なので、期日的に早いのか遅いのかは判らない。

この場でない、別の羽化地から移動途中の未熟なハラビロトンボたちを、2017年5月21日に観察している。
そのことを思うと、5月4日というのは2週間以上早い期日だった。
2017年5月21日に観察したことは「ハラビロトンボ 若い雌雄」 (蜻蛉の紀 2017)に記してある。


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画像 2 摂食中の羽化間もない未熟なハラビロトンボ 雄   


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画像 3 羽化間もない未熟なハラビロトンボ 雄 翅はしっかりしてきた  


画像 1 ~画像 3 は、羽化間もない未熟なハラビロトンボの雄。
複眼の色具合や、羽化場所の草むらでひっそりと過ごしているところから、当日羽化の雄たちであると推測できる。
それなりに翅がしっかりすれば、未熟期を過ごす場所へ旅立って行くのであろう。


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画像 4 羽化間もない未熟なハラビロトンボ 雌   


雌も記録した(画像 4 ~画像 7 )。
雌たちの方は明らかに当日羽化と思われる未熟な状態だった。見るからに、複眼の色具合、飴細工のようで固まっていない翅、そして、縁紋の色が当日羽化と思わせた。
まさに、ほやほやの、羽化間もないテネラル(teneral)と呼ばれる状態であろう。


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画像 5 羽化間もない未熟なハラビロトンボ 雌   


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画像 6 羽化間もない未熟なハラビロトンボ 雌   


画像 6 の個体は、左後翅が異常。羽化不全なのか、それとも先天的な欠陥だったのかは判らない。
画像 4 や、画像 7 の翅の正常な個体と比べると、明らかに、異常ということが判る。
画像 5 の個体の左後翅も怪しいが、これは撮影の角度によるものかもしれない。


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画像 7 羽化間もない未熟なハラビロトンボ 雌   


この湿地化した廃田、昨年は5月の末には成熟した雄がひたすらに雌を待っていた。
ハラビロトンボの雄は成熟すると黒色蜻蛉になる。


ハラビロトンボ(腹広蜻蛉)
不均翅亜目(トンボ亜目) トンボ科 ハラビロトンボ属
Lyriothemis pachygastra

http://yagopedia.com/refbook.php?tombo=192 の「トンボ概要」によると、

♂:全長33~42 mm、腹長19~26 mm、後翅長23~29 mm。
♀:全長32~39 mm、腹長20~25 mm、後翅長25~30 mm。
とある。

ハラビロトンボで、2018年の初見、8種目。不均翅亜目では6種目になった。そして、トンボ科は4種目となった。


   ---   付記
ハラビロトンボの観察は2017年5月21日から始まった。2012年か2013年に林縁で休む個体を見たことがあるのだが、その後、見かけることもなく、2017年5月21日に至った。




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