今年もヨツボシトンボ登場

2018年5月4日、今年も溜池にヨツボシトンボ(四星蜻蛉)の成熟した雄たちがデビュウしていた。
今まで何処に隠れて成熟したのか気になるところだが、昨年(2017年)の如く、突然に溜池にデビュウした。
水辺にデビュウしたということは、生殖活動のため、雌を待ち構えるために産卵場所で待つ。と、いうことである。


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画像 1 雌を待ち受けるヨツボシトンボの雄   


前回この溜池を訪れたのが4月29日。
その時は、アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)たちと、雄探しにやって来たシオヤトンボ(塩屋蜻蛉)の雌しかいなかった。

この溜池で、2016年5月に、周遊飛行や駆逐飛行ばかりで、中々とまってくれない初見の蜻蛉の存在に気付いた。
その蜻蛉はとまっても数秒間だけということが多かった。それでも、じっと待っていたら、やっと見える位置にとまってくれた。そして、どうにか画像同定することができた。
初見の蜻蛉で自信はなかったが、翅の前縁の結節付近に特徴があり、ヨツボシトンボであろうということに落ち着いた。

ヨツボシトンボの存在が分かったので、2017年は出現日(溜池に成熟した雄のデビュウ日)を気にしていた。
出現日は、5月6日だった。直前に覗いた5月3日にはまったく姿がなかった。

2016年は中途からの観察で出現日は不明だが、2017年は5月6日、2018年は5月4日が出現日と確認できた。
厳密には、2017年は5月3日以降5月6日までの間。2018年は4月29日以降5月4日までの間ということになる。


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画像 2 雌を待ち受けるヨツボシトンボの雄   


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画像 3 雌を待ち受けるヨツボシトンボの雄   


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画像 4 雌を待ち受けるヨツボシトンボの雄 ヤブにらみ  


画像2 ~画像4 まで同じような構図だが、とまって雌を待ち受けるヨツボシトンボは、こんなとまり方が多い。

とまり場所の条件が好ければ、画像1 と画像5 のようなとまり方をする。
いずれのとまり方でも、基本的に、前脚は使っていない。前脚は、畳んで首際に収納してあるので、中脚と後脚しか使っていない。一見、4本脚の蜻蛉に見えてしまう。


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画像 5 雌を待ち受けるヨツボシトンボの雄   


この日は100平米ほどの水生植物の草むらに、ざっと数えて10匹以上の雄がひしめいていた。
個々の縄張りが狭かったり、重複したりしているので、限なく追尾戦を繰り返していた。その結果、疲れて直ぐにとまる蜻蛉が多かった。
成熟して水辺にデビュウしたものの、雌にありつける雄は数少ないのであろう。


ヨツボシトンボ(四星蜻蛉)
不均翅亜目(トンボ亜目) トンボ科 ヨツボシトンボ属
Libellula quadrimaculata


http://yagopedia.com/refbook.php?tombo=202 の「トンボ概要」によると、
♂:全長39~52 mm、腹長22~31 mm、後翅長31~38 mm。
♀:全長38~49 mm、腹長22~30 mm、後翅長32~38 mm。
とある。


2018年の初見、7種目。不均翅亜目では5種目になった。そして、トンボ科は3種目となった。
今まで、不均翅亜目は、シオヤトンボ、ダビドサナエ(だびど早苗)、ヒメクロサナエ(姫黒早苗)、そして、シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)と未熟な蜻蛉を観察してきたが、5種目となったヨツボシトンボは既に成熟した姿の観察になった。
次の記事で紹介する6種目のハラビロトンボ(腹広蜻蛉)も未熟な状態である。


ヨツボシトンボの来年以降の観察課題は多い。
デビュウ日の見当がついているのだから、未熟な姿を先ず観察してみたい。
できれば、羽化直後の姿。さらに、羽化殻も見てみたい。この池に産卵しているのだからどうにかなりそうなものである。
そして、空中交尾の様子の記録撮影。2016年と2017年は飛行状態での交尾態を目撃している。交尾は数秒間もしくは10秒以下の出来事で、ファインダに捉える前に連結を解いていしまうので撮影できずにいる。
また、時間があれが、雌探しのホバリングも記録撮影してみたい。
産卵の様子は、この池では水生植物のショウブ(菖蒲)とマコモ(真菰)が邪魔をするので、記録撮影は期待薄である。



   ---   付記
この溜池は、一昨年(2016年)から蜻蛉観察のために訪れ始めた。
訪れ始めた目的は越冬明けのホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉)を見たかったからである。
ホソミオツネントンボは成虫で越冬する蜻蛉。2014年1月に出遭いがあり、存在を知った均翅亜目の蜻蛉。
越冬中は枯葉色の迷彩色だが、越冬後、春になると体色が青色に変わるという。
春になって体色が青色に変わった姿が見たくて、いくつかの水辺を開拓した。この溜池は、そんな経緯があり通い始めたのであった。

ところが、着眼点が悪かったのか、ホソミオツネントンボは見ることはできなかった。
それでも、2016年には、私にとって未知だった蜻蛉を数種類見ることができた。
その、未知だった蜻蛉の1種類がヨツボシトンボだった。

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