ダビドサナエ 若い雌

2018年4月22日、偶然にダビドサナエ(だびど早苗)のこの地での存在を知った。
それは、ニホンカワトンボ(日本川蜻蛉)の観察中に突然に飛び込んできた未熟な不均翅亜目の雌の登場があったことによる。


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画像 1 早苗蜻蛉の若い雌   


草むらでニホンカワトンボの観察をしていたら、私の脇に、ふいっと、不均翅亜目の蜻蛉がとまった。

名前は判らないが、早苗蜻蛉の若い雌であることは直ぐに判った。


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画像 2 早苗蜻蛉の若い雌 左側面  


画像で名前を同定するために、見当を付けて各部を撮影した。


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画像 3 早苗蜻蛉の若い雌 口に何かが  


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画像 4 早苗蜻蛉の若い雌 背面  


背面からの姿を撮影しながら、目測をした。全長は45~50mm程度。前翅長30mm程度だった。
蜻蛉の体長測定では、腹長と後翅長を記録するようだが、私の場合は、実測でなく、とっさの目測で全長を見てしまう。そして、後翅長を測るということが頭にしみこんでいないので、つい、前翅長を見てしまう。

この日は、明らかに初見の未知の蜻蛉だったので、いつ飛ばれても構わないように、ボケた頭と、ろくに見えない眼をそれなりに駆使した。
後翅長の目測は忘れていたが、胸部背面(画像 5 )や、背面からの腹端部(画像 6 )も撮影した。


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画像 5 早苗蜻蛉の若い雌 頭部及び胸部背面  


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画像 6 早苗蜻蛉の若い雌 腹端部  


未知の早苗蜻蛉の若い雌は、うっかり、ヒトの傍らにとまってしまって、気まずかったのだろうか。
それとも、あちこちと撮影されるのが嫌だったのか、ふいっと飛び立ち、樹上へ去ってしまった。
画像のタイムスタンプによると4分弱の観察撮影だった。

帰宅後、画像に基づき名前を調べると、ダビドサナエと判った。
名前調べはWeb。参考にしたWebページは、http://www.odonata.jp/03imago/Gomphidae/index.html の、「Ⅵ.小型のサナエトンボを分ける」。


ダビドサナエ(だびど早苗)
不均翅亜目(トンボ亜目) サナエトンボ科  ダビドサナエ属
Davidius nanus


http://yagopedia.com/refbook.php?tombo=90 のトンボ概要によると、
♂:全長43~51 mm、腹長31~38 mm、後翅長24~29 mm。
♀:全長40~47 mm、腹長27~34 mm、後翅長26~30 mm。
とのこと。


蜻蛉の、2018年の初見、4種目。不均翅亜目では2種目である。早苗蜻蛉(サナエトンボ科)では1種目。
新しい観察場所が増えたお蔭で、この地でのダビドサナエの存在を知ることができた。


ダビドサナエの若い雌との出遭いがあったので、川筋の蜻蛉という予備知識もできた。
この場所でダビドサナエの雄の初見は、5月5日だったが、ダビドサナエが生息することが分かっていたので慌てることはなかった。
そして、5月上旬までには、この地の流域では、広範囲に普通に見られる蜻蛉ということが分かった。

しかし、小さな不均翅亜目の蜻蛉である。自分の眼が蜻蛉探索モードになっていなければ見落としてしまうかも知れない。



   ---   付記 ダビドサナエ属の蜻蛉
クロサナエ(黒早苗)   ダビドサナエと紛らわしい蜻蛉。河川の上流部に棲むという。
   Davidius fujiama
ダビドサナエ(だびど早苗)   河川の源流から下流まで広く分布。
   Davidius nanus
モイワサナエ(藻岩早苗)   地域限定。中部山岳地帯以北の本州、北海道。
   Davidius moiwanus moiwanus
ヒラサナエ(比良早苗)   モイワサナエの亜種。地域限定。滋賀県の比良山系での発見に因む。
   Davidius moiwanus taruii   ヒラサナエの分布について 「神戸のトンボ」内のページ
ヒロシマサナエ(広島早苗)   モイワサナエの亜種。中国地方の地域限定。
   Davidius moiwanus sawanoi   ヒロシマサナエの分布について 「神戸のトンボ」内のページ








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