山地のダビドサナエ

2018年5月4日、山地の沢でダビドサナエ(だびど早苗)を見た。
ダビドサナエは、毎週のように、休日に出掛けている丘陵地帯では見たことがない蜻蛉。川筋の蜻蛉のようである。
また、新たに通い始めた場所で、4月22日、ニホンカワトンボ(日本川蜻蛉)の継続観察中に、ダビドサナエの未熟な雌を観たのが初見でもある。


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画像 1 ダビドサナエ 雄 脱糞中   


この記事の山地の沢は蜻蛉探索では初めての谷。
丘陵地帯での朝方の観察が、雌待ちのヨツボシトンボ(四星蜻蛉)が登場したり、若いハラビロトンボ(腹広蜻蛉)が出現していたので、大幅に伸びてしまった。
そのため、入谷時刻も遅くなってしまった。

偵察を兼ねた探索で、どんな蜻蛉が出てくるのかわくわくしながら上流目指して進んでいた。
そんな時、体長70mmほどの蜻蛉が通過した。流れの上空を飛んだので、行き先を眼で追った。が、しかし、樹木が邪魔して見失ってしまった。
できることなら通過した蜻蛉の正体を突き止めたいと思い、回り込んで流れを覗いた。
そしたら、体長50mmほどの小さな早苗蜻蛉が、流れの脇の岩の上にへばり付くようにとまっていた。


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画像 2 ダビドサナエ 雄 脱糞終了   


足場も悪く、蜻蛉も小さく、撮影は難しそうだった。
眺めてみると、同種と思える蜻蛉が2匹確認できた。運好く、1匹が沢から飛び出て、私の近くにとまった(画像 1 )。

4分間ほどとまっていてくれたので、横姿が撮影できた(画像 1~4 )。
画像 1 は脱糞中だった。
そして、画像 2 が脱糞後。


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画像 3 ダビドサナエ 雄の側面 腹端及び腹部   


画像で名前を同定するために、画像 3 と、画像 4 も撮影した。


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画像 4 ダビドサナエ 雄の側面 胸部及び頭部   


その後、流れの脇の岩の上にへばり付くようにとまった個体の背面(画像 5 )を撮影したが、私の立ち位置の都合で、落枝が邪魔だった。
それでも、胸部背面がそれなりに撮影できた。胸部背面の斑紋は小型の早苗蜻蛉の同定に必要なので、この画像が後で役に立った。

調べてみると、胸部背面の斑紋からダビドサナエ属までは直ぐに判った。
ダビドサナエ属には、クロサナエ(黒早苗)、ダビドサナエ、モイワサナエ(藻岩早苗)、ヒラサナエ(比良早苗)、そして、ヒロシマサナエ(広島早苗)が属しているとのこと。
検索の結果、クロサナエと、ダビドサナエのどちらかまでは判った。


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画像 5 ダビドサナエ 雄の背面    


観察経験があれば、画像 3 の腹端部の形状で、クロサナエとダビドサナエの識別が容易にできるとのことだが、観察経験の少ない私には判断し難いものがあった。
雄の場合は、背面側からの腹端を見れば、クロサナエと、ダビドサナエの識別は容易とのこと。ところが、画像 5 では、画像が不鮮明で腹端部がよく見えなかった。

クロサナエかダビドサナエか、不明のままになるのかと思った。が、画像 4 に追加した赤色矢印が指す、前胸部の黄色斑点がクロサナエとダビドサナエの区別点になるとのことを知った。併せて、前脚基節の黄色斑も区別点になることだった。

クロサナエには、前胸部の黄色斑点と前脚基節の黄色斑がない。
ダビドサナエには、前胸部の黄色斑点と前脚基節の黄色斑がある。
よって、画像 4 だけでなく、画像 1、2 でも、前胸部の黄色斑点と前脚基節の黄色斑が確認できるので、ダビドサナエと判った。

画像 5 からの、雄の場合の、背面側からの腹端部の形状の違いは、後日、気付いた。岩に写った影が鮮明で、その影の形はダビドサナエのもだった。


その後、この日は体長70mmほどの蜻蛉の姿を見ることはなかった。
また、後日判るのだが、流れの脇の岩の上にへばり付くようにとまっていたダビドサナエの雄たちは、ひたすらに雌を待っていたのであった。




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