アオスジアゲハ ハルジオンで吸蜜

2017年5月20日、シオヤトンボ(塩屋蜻蛉)の様子を確認するために、草むらの水路を覗いた。
1週前の5月14日に、溜池の畔で、シオヤトンボの交尾、産卵を見た。この日、1週前のことがあったので、雌待ちのシオヤトンボ達がいる草むらの水路を覗いてみたのであった。

草むらの水路では、狭い範囲に10匹程の雄が陣取り、それぞれに雌を待ち構えていた。
そんな雄達が待ち構える場所に、1匹の雌がやって来た。そして、運の良い雄が捉まえて、直ぐに交尾。
交尾後の雌は一休みをした後で産卵。

訪れた雌が1匹だけなので、産卵後も、引く手数多。結局、交尾、産卵を数回繰り返していた。
最後の産卵の後、雄に捉まらないように、必死に上空へ舞い上がり、この場から逃げるように去っていった。

そんなシオヤトンボの交尾、産卵を観察していたら、水路の法面のハルジオン(春紫苑)にアオスジアゲハ(青条揚羽)がやって来て吸蜜を始めた。


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画像 1 ハルジオンにアオスジアゲハがやって来た  


アオスジアゲハは、2012年5月に、目撃して、その存在を知った蝶。
その時のこと。青色(色の表現は難しいが、青色に緑色を加えたシアンという色に近いように見える)のたすきを掛けたような、この世のものとは思えない蝶がやって来た。そして、ハルジオンの蜜を求めてあちこちと飛び回っていた。
証拠画像を撮るべく、近くのハルジオンにとまってくれるのをひたすらに待った。
とんだ道草になってしまったが、どうにか画像も記録できた。

画像があったので、調べてみると、容易に名前(和名)が判った。ほぼ黒色で、青色の目立つ筋は、他種と見間違うことのない特長だった。
予備知識もなかった初見の蝶だったが、識別の特徴が「青筋」だったので、素人的にも同定は楽だった。
そんな2012年5月の出遭いがきっかけで、アオスジアゲハという蝶を憶えた。


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画像 2 ハルジオンにアオスジアゲハ 翅を閉じたり、開いたり  


アオスジアゲハは、「南方を起源とする蝶」とか「南方系の蝶」とのことであった。
蝶の種類を知らない私には、いかにもトロピカル (Tropical )という雰囲気のように思えた。

アオスジアゲハの名前を憶えたが、山麓や山中でお目に掛かることはほとんどなかった。南方系ということで、まだ、この寒冷地には生息数が少ないのだろうか。
ところが、街中ではよく見掛けることがある。もっとも、ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)のように何処でも見掛ける訳ではなく、特定の場所だけのことである。

御使いのついでに一服点ける場所がある。そこは、屋敷林(やしきりん)を望む場所。
そこで、毎年、アオスジアゲハの姿を見ている。
つい最近〈8月半ば〉では、絡み上がったヤブガラシ(藪枯)の蜜を吸っているのを見た。落ち着きなく吸蜜し、慌しく飛び回っていた。
樹種は未確認だが、近くに幼虫の食樹があるのだろう。


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画像 3 ハルジオンのアオスジアゲハ 落ち着きがない  


山麓で見掛けるのより、街中で見掛ける頻度が高いが、丘陵地帯の稜線上のこぶでも見掛けることがある。
それは、7m程上空をゆっくりと飛び回る姿である。
街中や丘陵地帯の山麓では慌しく飛びまわっているが、それが、稜線上のこぶではゆっくりと飛ぶのである。
音こそしないが、「カクン、カクン」と、失速しない程度に飛んでいるように見える。この、アオスジアゲハは離れていても、翅の黒色と、青色の帯模様が特徴なので、容易に認識できる。
ゆっくり飛ぶ練習をしているとも思えないが、その目的はまったく見当が付かないでいる。

画像に記録しようと思うのだが、ゆっくりと飛ぶとは言いながら、7m程離れると、ファインダに収めることができないでいる。


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画像 4 アオスジアゲハ ハルジオンで吸蜜  


ところで、花が、一見、ハルジオンに似たような、ヒメジョオン(姫女苑)という植物がある。ともに、キク科ムカシヨモギ属の植物。
うっかりと、意識しないで眺めると、どちらも同じような花なので、どちらっだったかなと、区別できないこともある。

今回は、意識しなかったが、間違いなくハルジオンでの吸蜜であった。


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画像 5 アオスジアゲハ 口吻がハルジオンに    


ハルジオンも、ヒメジョオンも興味の対象外の植物。
ところが、蜜が虫(昆虫)達に好まれるとみえて、これらの花では種々の虫を見ることができる。

これらの花に虫がたかっていると、つい撮影してしまう。ところが、虫の撮影に夢中になり、植物名を確認するのを忘れてしまうことが多い。

ハルジオンと、ヒメジョオンはどこにでも生えている。そして、その気になれば、それぞれの識別は容易な植物である。
機会があれば、ハルジオンと、ヒメジョオンの区別方法も、比較同定のためのMEMOを記しておきたいと思っている。
なお、私のフィールドとしている丘陵地帯では山麓に多く、それぞれの花期は、ハルジオンが概ね5月いっぱい。ヒメジョオンは6月からである。
それと、この記事の画像の頭花だけ見ても不確かだが、ハルジオンの舌状花は細く糸状。それに対して、ヒメジョオンの舌状花は幅がある。
花期が重複していても、虫眼鏡か、ファインダ越しに、舌状花を見ると、その違いは明らかである。


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画像 6 ハルジオンで吸蜜するアオスジアゲハ 腹端が雄のよう  


ベタベタと、同じような画像を6枚も貼ってしまったが、離れての撮影だったので、アオスジアゲハの翅の様子がはっきりと写ったものがなかったのが残念である。
翅の黒色と、青色系の筋模様が目立つが、黒色の翅に赤色系の部分もある。近くで見ると、より美しく感じる蝶である。


アオスジアゲハ(青条揚羽)
チョウ目(鱗翅目) アゲハチョウ科 アゲハチョウ亜科 アオスジアゲハ属
Graphium sarpedon




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