まだのんきなアジアイトトンボの雄 食事や体操

2017年4月23日、天気は晴れ。
溜池で、アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)を見た。
雌の単独産卵、未熟雌の食事などと併せて、雄も見た。
この記事は、その時のアジアイトトンボの雄の観察撮影の記録である。


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画像 1 アジアイトトンボの雄 胸部と腹端付近に水色が見える   


アジアイトトンボ、午前は、雌雄、各1匹を見ただけであった。
その時は、先に雌が目に付いたので、雌を観察撮影していた。
雌を観ていたその時に、水色の目立つ雄が雌の近くを通った。が、両方は同時に観られなかった。
結局、午前は、雄を撮り逃がした。
そして、午後、ようやく雄が撮れた。前方からだったが、胸部と腹端付近に水色が見えたので、雄だった(画像 1 )。
この雄を見つけたのをきっかけに、数匹の雄を確認できた。


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画像 2 アジアイトトンボの雄 背中側の腹部第9節の水色が目印   


もっとも、1匹目の雄の後で、未成熟の雌が目に付いたので、別の雄の探索は一時中断した。

その後、未成熟の雌の観察撮影が一区切り。
そして、垂直方向にとまる雄を発見。斜め背面から撮影できた(画像 2 )。
目測の体長は30~35mm程度。


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画像 3 アジアイトトンボの雄 体長は35mm程度   


そして、画像 2 の個体の後で、別個体が目に付いた。
別個体は、昨年の枯れ残った茎にとまっていた(画像 3 )。
日向ぼっこをしているようだった。


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画像 4 アジアイトトンボの雄 大顎でモシャモシャ   


今度は、餌を食っている雄がいた(画像 4 )。
もっとも、糸蜻蛉も小さく、餌は更に小さい。肉眼では、水平方向にとまっていることしか確認できなかった。
ファインダ越しに口(大顎)に何かをくわえているのが確認できたので、餌を食っていると判断した次第である。


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画像 5 アジアイトトンボの雄 餌が残り少なくなった   


そして、口にくわえている物が小さくなっていった。そこで、彼は、餌を食っていると確信した。


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画像 6 アジアイトトンボの雄 ほぼ完食   


画像 6 で、ほぼ完食。
何かをくわえているのに気付き、ほぼ完食までの食事時間は74秒間だった。
画像 4 の時点で、小さな虫で、餌食となった虫の種類は判断できなかった。


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画像 7 アジアイトトンボ 休む雄 腹部第9節全体が水色   


この雄の糸蜻蛉、背面から見ると、腹部第9節全体が水色。
越冬組みは別として、春1番に姿を現すというアジアイトトンボの雄である。
眼後紋、胸部、腹端付近(腹部第9節)の水色が顕著である。


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画像 8 アジアイトトンボの雄 植物に水平方向に掴る   


蜻蛉を眺めていると、ツマキチョウ(褄黄蝶)の雌が眼前を通過した。
蜻蛉観察を中断して、ツマキチョウを追いかけた。
どこかにとまってくれやしないかと、淡い期待を抱いて追いかけた。
しかし、ツマキチョウはとまることなく、畑の中の届かない場所に飛んでいってしまった。

溜池に戻ってくると、画像 8 の個体が目に付いた。水生植物に水平方向に掴っていた。
見ていると、なにやら、体操が始まった。
体操といっても、脚で葉に掴りながら、腹部を上方に反らせたり、下方に曲げたりの動きである。
何かの意図があっての運動なのだろうが、何をしていたのかは見当が付かない。
ヒト(人間)なら、背筋と腹筋の運動に相当するような気がした。


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画像 9 アジアイトトンボの雄 腹部を上方に反らす   


もっとも、トンボはヒトと違って、無駄な行動はしないと思う。 
きっと、この雄にとって、重大な意義のある体操(運動)だったのであろう。


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画像 10 アジアイトトンボの雄 腹部を下方に曲げた   





アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)
イトトンボ亜目(均翅亜目) イトトンボ科 アオモンイトトンボ属
Ischnura asiatica 
昨夏、7月17日に単独産卵の雌を見た。初めての糸蜻蛉だった。
そして、種名同定の過程で、3種類の候補が挙がった。が、その日に観たのは、雌だけだったので同定に至らなかった。
翌週の7月23日に雄を見て、アジアイトトンボと判った。
もしも、翌週に雄を観ることがなかったら、未だに種名(名前)は謎のままだったと思う。


内容が、ちょっと重複するが、アジアイトトンボの雄の同定(判定)経緯。
アジアイトトンボは、雌雄とも昨年の7月が初見の糸蜻蛉。
昨年の7月は、棲息の予備知識もなく、観察の勘も働かなかった。
雌の単独産卵と、ちょっと観の姿から、素人ながらに、アジアイトトンボ・アオモンイトトンボ・モートンイトトンボの3種が候補に挙がった。
しかし、いずれも観察経験のない蜻蛉。単独産卵している雌の姿だけでは同定できなかった。
それが、運良く、雌を観た翌週に雄を観ることができた。
雄は腹端付近が水色だったので、モートンイトトンボは候補から外れた。
撮影した画像で、背面側の水色の位置を数えると、腹部第9節を中心としているのが確認できた。
それで、アジアイトトンボであろうと判断できた。
なお、画像確認で候補から外れたアオモンイトトンボは、背面側から見たときに腹部第8節が水色であるとのことであった。
そんなことで、昨年の7月に、アジアイトトンボという名前と、その存在を知った。



後日の観察で気付いたのであるが、この日の雄達は、積極的に雌を探さなかったり、積極的に雌に迫ったりといった行動はとっていなかった。
まだのんきな雄達であった。
なにしろ一箇所にとまる時間が長いので、姿が見えれば撮影できた。

それが、1週後の4月30日のアジアイトトンボの雄達は、雌探しに夢中で、滅多にとまらなかった。そして、とまったとしても、秒単位の短いものだった。
そして、雄同士が出くわすと、必ず、小競り合いの空中戦が始まった。
のんきだった雄達が1週後には、気ぜわしく飛び回るようになっていたのであった。







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