咲き始めていたナンテンハギ(南天萩)

2016年5月21日、豹紋系統の立羽蝶と思われる蝶が飛びだした。
そこで、正体を見極めるべく追いかけた。蝶は直ぐにとまってくれた。
とまって、直ぐに翅を閉じた。その、翅を閉じた翅裏からサトキマダラヒカゲ(里黄斑日陰)と判った。
気が付くと、辺りにはサトキマダラヒカゲが3匹いた。
そして、サトキマダラヒカゲを追いかけたお蔭で、ナンテンハギ(南天萩)の花が目に付いた。
ここのナンテンハギは昨年(2015年)の10月に、偶然にその存在に気付いた。そして、今年は継続観察をするつもりでいた。
先週、葉が出てはいないかと、覗いたばかりであった。しかし、その時は笹に埋もれ、葉も見えなかった。
それが、突然のように咲き出していた。
この日は、先週のこともあり、また、別の目的が沢山あったので、ナンテンハギの葉を確認する予定はなかった。
もしも、サトキマダラヒカゲを追いかけなければ、ナンテンハギの咲き始めを見逃すところであった。


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画像 1 笹藪の上で、ナンテンハギが咲き始めていた  


その場所は、気のせいか、昨年以上の笹の密藪になっているように感じた。
先ずは、藪に踏み込む前に、離れた位置から撮影した(画像 1~3 )。


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画像 2 ナンテンハギ 咲き始めの花序 側面  


花序によって、咲いているもの、咲き始めたもの、蕾のものと、さまざまだった。
花序ごとに、花や、蕾の数を数えたわけではないが、概ね、10個前後の花や蕾が付いているようだった。


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画像 3 ナンテンハギ 伸びた花序軸と蕾  


近くから撮影すべく笹藪に脚を踏み入れた。
三脚が使えないので、手持ちの撮影となった(画像 4~9 )。


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画像 4 ナンテンハギ 紫色系の蝶形花  


先週は、そろそろ、葉が出てはいないかと、確認で覗いた。しかし、その時は、葉も見えなかった。
何故、葉を確認したのかというと、同属のヨツバハギ(四葉萩)があちこちで葉を出していたからである。
ヨツバハギは、場所によって、4月の下旬には葉が確認できていた。

しかし、先週の時点でナンテンハギの葉は確認できないでいた。それなので、きっと、まだ先なのだろうと思い込んでいた。
そんなこともあり、この日はナンテンハギの観察ポイントが頭に入っていなかった。
それでも、昨秋に、葉(複葉)と托葉がきちんと撮影できなかった記憶は残っていた。


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画像 5 ナンテンハギ 開花寸前の花序  


ちょうど、撮影可能と思われる托葉があったので、カメラごと腕を伸ばして撮影した(画像 6 )。
画像を確認すると、托葉と葉柄が写っていた。


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画像 6 ナンテンハギ 托葉と葉柄  


昨秋は、ナンテンハギを調べていたら、同属で、一見紛らわしいミヤマタニワタシ(深山谷渡)の存在を知った。
ナンテンハギとミヤマタニワタシでは、基本的に生育環境が異なるとのこと。
生育環境は兎も角として、顕著な違いのひとつに、花柄の基部の苞(苞葉)の長さと形状の違いがある。
花が咲いてしまうと花柄の基部が観察しづらくなってしまう。それで、花の咲く前の花序を撮影してみた(画像 7 )。
ナンテンハギなので、花柄の基部に長さ約1 ㎜の線形の苞が確認できるはずである。
残念ながら私の視力では、直近で眼鏡を使用しない限り、長さ約1 ㎜の線形のものは見ることができない。


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画像 7 ナンテンハギ 間もなく咲き始める花序  


ナンテンハギは、通称フタバハギ(双葉萩)とも呼ばれる。その「双葉」を撮影した(画像 8 )。昨秋は、ほとんどが虫に食われていたり、笹の葉に覆われていたりして、記録撮影ができなかった。
この日は、いかにも、フタバハギといった感じの葉があった。一応、羽状複葉とのこと。
片側の小葉は、既に、虫食いの痕があった。
小葉柄は画像では読み取れない。が、現物で確認したところ、小葉柄は1mm程度。若い葉は小葉柄が確認し易いようだ。
この小葉柄、ミヤマタニワタシでは、無柄とのこと。


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画像 8 ナンテンハギの葉 1対の複葉  


托葉の所から花序軸の伸び始めていたものがあった(画像 9 )。現状で、葉柄の長さ程度である。
画像で確認すると、托葉の一部の縁(葉柄寄り)に細かい鋸歯らしきものが写っていた。鋸歯なのか、短毛なのか気になるところである。


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画像 9 ナンテンハギ 托葉と伸び始めた花序軸 


画像 7 を確認すると、ナンテンハギの特徴のひとつである花柄の基部の線形の苞が写っていた。
画像で確認できたものは赤丸で囲ってみた。
開花前には苞が落ちてしまうとのこと。開花直前と、花の咲いている状態で、花柄の基部を見てみたいものである。


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画像 10 ナンテンハギの線形の苞 赤丸の中  


この場所のナンテンハギ、5月21日には咲き始めているのが確認できた。
後の課題は、何月の花から結実が始まるかの確認だろうか。
それと、果実(豆果)の着莢数や、着莢率、落莢率なども観察してみたいものである。


ナンテンハギ(南天萩)
マメ科ソラマメ属
Vicia unijuga
多年生草本。


移動途中でもサトキマダラヒカゲを見掛けた。この日は、サトキマダラヒカゲの今年の初見日でもあった。
いずれ、機会があったら、翅裏だけだなく、翅表も拝んで見たいものである。




   --- ナンテンハギ関連の記事
ナンテンハギ(南天萩)が咲いていた    2015/11/18   「今日の道草」




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