ホソミオツネントンボの雌 越冬前の未成熟成虫

2015年10月18日、ナンテンハギ(南天萩)の観察の時に、見慣れない雌の糸蜻蛉がいた。
褐色系の、うっかりすれば、見逃してしまいそうな体色であった。
体長は目測で40mmほどだった。尾端の形状から雌であることは判ったが、初見の糸蜻蛉と思われた。


画像

画像 1 ホソミオツネントンボの雌  越冬前の未成熟成虫 


帰宅後、撮影した画像を基に調べたら、ホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉)の雌。越冬前の未成熟成虫と判った。
ホソミオツネントンボと判った決め手は、枯れ草に紛れ込みやすい体色と、前翅と後翅の縁紋(えんもん)の重なり具合だった。

もう少し撮影角度が違えば、産卵管が明瞭に写ったはず(画像 1、画像 2 )。惜しいことをした。


ホソミオツネントンボは、2014年1月12日に、越冬中の雄に出遭っている(※1)。それ以来見掛ける機会がなかった。

越冬後、春になり、成熟すると体色が青色に変わるとのこと。しかし、その後の2シーズン、成熟したホソミオツネントンボを見掛けることはなかった。
もっとも、ホソミオツネントンボの生態を把握していないし、散歩のついでの出遭いだけにしか期待していなかった。


秋口になり、素人目に糸蜻蛉の仲間は、オオアオイトトンボ(大青糸蜻蛉)しか見えなかった。
そんな時のオオアオイトトンボとは別種のトンボだったので、参考程度に撮影しただけだった。
この記事を書きながら、欲深く、じっくりと撮影しておけば好かった。と、後悔している。


ホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉)
トンボ目 イトトンボ亜目(均翅亜目) アオイトトンボ科 ホソミオツネントンボ属
Indolestes peregrinus


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画像 2 前翅と後翅の縁紋の重なり具合   


まだ出遭ったことがないが、近縁種にオツネントンボ属のオツネントンボ(越年蜻蛉)がいる。
ホソミオツネントンボもオツネントンボも、共に未成熟期は、枯れ草に紛れ込みやすい体色(褐色系の越冬迷彩)であるとのこと。
区別は、胸部側面の配色の違い。腹節の濃い色の模様の配置の違いでできる。
が、翅を閉じた状態での前翅と後翅の縁紋の重なり具合での区別が容易とのこと。

ホソミオツネントンボは、翅を閉じた状態で前翅と後翅の縁紋が重なる(画像 2 )。
オツネントンボは、翅を閉じた状態で前翅と後翅とで縁紋がずれる。
と、縁紋の位置での区別が容易であるとのこと。

なお、オツネントンボは越冬後に成熟しても体色の変化はないとのこと。成熟すると、複眼が青色になるとのことである。
また、アオイトトンボ科 オツネントンボ属とのこと。



ホソミオツネントンボは越冬色(褐色系の越冬迷彩)の雌雄を見ることができたので、春になり、成熟して、体色が青色に変わった姿も見てみたいものである。
また、オツネントンボも、生息しているのなら、出遭ってみたいものである。


※1  2014年1月12日の出遭いは、暫定録の「成虫で越冬するホソミオツネントンボ」http://gombessa.at.webry.info/201401/article_2.html に記録してある。





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