オオムラサキが去った後

この日は暑いので、ぐずぐずして、出発が遅くなってしまった。
そんな訳で、時間が足らないので、散歩のついでの植物観察は的を絞った。前半は、ユキノシタ科のチダケサシ(乳茸刺)と、ツツジ科のウスノキ(臼木)。後半は、マメ科のヨツバハギ(四葉萩)と、キク科のタムラソウ(田村草)。
そして、後半では、あわよくばマメ科のノササゲ(野豇豆・野大角豆)も……。と、胸算用をして歩き出した。


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画像 1 オオムラサキの雄 見る角度によって、翅を閉じた姿はアカマツの幹に溶け込んでいる 


前半の観察の区切りが付いたので、一服点けることにした。
その場所は、異様に静かだった。が、煙草に火を点ける前に、一回り見回した。すると、アカマツ(赤松)の幹にオオムラサキ(大紫)の雄が下向きに翅を閉じてとまっていた。
監視体制で樹の幹にとまるときの、とまり方は下向きなのかも知れない。2012年7月に目撃した時も、樹の幹に下向きにとまっていたような記憶がある。
オオムラサキの雄が縄張りを守っていたので、その場所が、静かだったのであった。


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画像 2  アカマツの幹にとまるオオムラサキの雄 


一服しながら、アカマツの幹に翅を閉じてとまるオオムラサキを眺めていた。
間もなく、モンキアゲハ(紋黄揚羽)がやって来た。オオムラサキは直ちに出撃。そして、モンキアゲハを駆逐して戻ってきた。
オオムラサキはモンキアゲハを駆逐後戻ったが、何を感じたのか、南東の谷へ飛んで行ってしまった。


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画像 3  オオムラサキが去った後、アカボシゴマダラがやって来た 


この場の主、オオムラサキが去った後はまったく静かになった。
その後、ダイミョウセセリ(大名挵)が出てきた。この場の新しい主の登場である。
さらに、黒色の揚羽蝶(種不明)が2匹つるみながら通過。
ダイミョウセセリを撮ろうと思ったら、大きめな蝶の影を感じた。見上げると、アカボシゴマダラ(赤星胡麻斑)だった。
アカボシゴマダラは、ダイミョウセセリと比べると、観察の機会が少ない。そこで、アカボシゴマダラを先に撮影することにした。


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画像 4  ダイミョウセセリは低い位置で縄張りを張る 


ダイミョウセセリとアカボシゴマダラは、縄張りについては、互いに干渉しないようである。待機する高さの違いによるものなのだろうか。
その後、常連の空色シジミ(※ 1 )もやってきた。この蝶は、せせこまとして、とまってくれないので、はなから撮影は諦めた。
オオムラサキが去った後は、いつの間にか賑やかになっていた。


2015年7月19日の道草の記

稜線に立つと、夏空、夏の雲。この日が、実質の梅雨明けであった。
気温も35℃を超えていた。なにしろ暑かった。夕立が来る前は、日が翳り南の風が心地よかった。
もしかして、オオムラサキは、天候の変化を察知して、縄張りを去ったのかも知れない。
のんきな私にも、天候急変の兆しが感じられたので、後半の植物観察は断念した。そして、一目散に山を下りたが、途中で降られてしまった。


※ 1  常連の空色シジミ
いつも見かけるヤマトシジミ(大和小灰蝶)を思わせる蝶。とまった姿を見たことがなかった。
長いこと名前(和名)が不明だったが、2015年8月15日に機会があり、ルリシジミ(瑠璃小灰蝶)と判明。
この記事の7月19日の、時点では、正体不明の蝶だった。
参考記事 「水色の翅、正体見たり ルリシジミ」2015.08.15の記録


---   蝶 オオムラサキの関連記事
「昆虫雑録」 の「百蝶の王 オオムラサキ 」 2015/07/16 。



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