冬芽の観察 ニガキなど

2015年2月21日、高気圧に覆われ、概ね、南東方向からの弱い風の吹いていた日だった。
風が弱かったので、久々に、冬芽の観察ができた。
そして、ニガキ科ニガキ属のニガキ(苦木)の冬芽と葉痕を初めて間近で観察できた日でもある。

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画像 1 ニガキ ひこばえの冬芽と葉痕



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画像 2 ニガキ ひこばえの冬芽と葉痕 


ニガキは落葉高木で雌雄異株。
昨年(2014年)、未熟で落下していた果実を見て、この丘陵地帯でのニガキの雌株の存在に気付いた。
高さは10mを超え、胸高直径は42cmほどの雌株なのだが、低い枝でも5mほどの高さでまったく観察できない。
雄花を咲かせる樹高の低い雄株の存在には気付いていたのだが、これらも、低い枝には手が届かなかった。
一株、高い位置から枝先が観察できる樹があった。
昨年、この高い位置から枝先が観察できる株の冬芽から花の咲くまで観察したが、いつも風に揺れていて難儀をした。
この日、この株にひこばえがあることに気付いた。そして、ようやく、近くからのニガキの冬芽の観察が可能となった。

ニガキ(苦木)
ニガキ科ニガキ属
Picrasma quassioides
冬芽は裸芽である。


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画像 3 トウゴクミツバツツジ 冬芽と葉痕


昨年の暮れから、トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)の冬芽からの継続観察を始めた。

トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
ツツジ科ツツジ属
Rhododendron wadanum
第2号観察樹。


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画像 4 アブラツツジ 冬芽 果実殻


アブラツツジ(油躑躅)
ツツジ科ドウダンツツジ属
Enkianthus subsessilis

準観察樹

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画像 5 トウゴクミツバツツジ 果実殻と冬芽



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画像 6 トウゴクミツバツツジ 冬芽と葉痕


トウゴクミツバツツジの第3観察樹。

一昨年(2013年)の11月に、ミツバツツジ(三葉躑躅)に似た葉が残っている株を見つけた。この丘陵地帯でミツバツツジを見たことはなかったので、密かに目印をして、観察樹として継続観察の対象に決めた。
ところが、その後は目印が不明で継続観察ができなかった。その株が、第1観察樹。

トウゴクミツバツツジと判ったのは、昨年の4月に花が咲いているのを見たことによる。花糸(おしべ)が10本で、花柱の基部寄りに毛があったので、トウゴクミツバツツジと判った。
第1観察樹が不明のままなので、藪に容易に踏み込めるようになった昨年の暮れに物色して、新たに第2、第3観察樹を定めた。
そして、継続観察を続けている次第である。


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画像 7 ナツハゼ 葉痕と冬芽 



昨年の晩秋からの観察樹。「撮り始め 」の画像 1 と同じ冬芽。
光線と、撮影時の微妙な角度で、葉痕が写っていた。
維管束痕が1個ということも確認できた。

ナツハゼ(夏櫨)
ツツジ科スノキ属
Vaccinium oldhamii


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画像 8 スノキ ウスノキ(※ 1) 冬芽と葉痕 


このスノキ(酸木) ウスノキ(臼木)(※ 1)も、昨年の晩秋からの観察樹。
撮影した画像には、冬芽と葉痕・維管束痕の様子が写っていた。
ナツハゼと同属、スノキ属のせいか、葉痕の形状は似ていた。スノキ ウスノキ(※ 1)も維管束痕が1個。

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画像 9 スノキ ウスノキ(※ 1) 冬芽 


小さな冬芽だが、鮮やかな小豆色が、枝と併せて、冬枯れの藪の中では、よく目立つ。
近寄って、虫眼鏡で覗くと、細い毛が、冬芽と枝に密生しているのが解る。

スノキ(酸木) ウスノキ(臼木)(※ 1)
ツツジ科スノキ属
Vaccinium smallii


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画像10 アブラツツジ 冬芽と葉痕 


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画像11 アブラツツジ 冬芽と葉痕 


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画像12 アブラツツジ 冬芽と果実殻 


観察樹のアブラツツジの冬芽の色が抜け始めていた。
この株の今年の開花は早いのかも知れない。昨年は開花が遅く5月初めだった。
画像10 ・画像11 ・画像12 共に同一株。
冬芽の色は、画像 4 の準観察樹は、まだ小豆色のままだった。この準観察樹、昨年は4月の下旬には咲いていた。この春は気温が高めなので、単純に日照時間の影響だけの差なのだろうか。


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画像13 ネジキ 冬芽と葉痕 


ネジキの観察樹。冬芽と葉痕を観察。
芽鱗の縁に白い毛が顕著だった。
維管束痕が1個の様子も写っていた。
光線の具合が好いと、やくざカメラでも上手い具合に撮れるものだと感心した。

ネジキ(捩木)
ツツジ科ネジキ属
Lyonia ovalifolia var. elliptica


冬芽の観察とは関係がないが、散歩の前後に、ハクセキレイ(白鶺鴒)とシジュウカラ(四十雀)を見たので撮ってみた。


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画像14 水を覗くハクセキレイ 


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画像15 餌を見つけた? ハクセキレイ 


いつものハクセキレイがいた。右の第1趾(後趾)がないので、そして、同じ場所なので、「いつものハクセキレイ」と思っている。


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画像16 ねぐらへ戻る途中の シジュウカラ 


散歩を終える頃、シジュウカラが2羽いた。
市街地にも棲むらしいシジュウカラだが、2羽は山へ帰っていったようだ。


   ---   後記
諸般の事情で記事の投稿が遅れてしまった。
すでに4月中旬。2月21日に観察した樹々の冬芽は、すでに芽吹いている。
4月12日に確認したら、トウゴクミツバツツジはすでに開花。スノキ ウスノキ(※ 1)は蕾を付けていた。


   ---   訂正 2015.04.27
※ 1   4月26日に訪れたら開花していた。撮影した画像を見たら、スノキではなくウスノキの花だった。
観察記録は「暫定録」の記事として公開予定。


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