展葉途中の樹々

芽吹きだした樹々」(2015年3月15日の記録)の続編。
今回も、日曜散歩を1回休んでしまったので、その後の芽吹きの変化した様子が気掛かりだった。
前回の散歩に引き続き、今回もオトコヨウゾメ(男莢蒾)・イヌザクラ(犬桜)・クマイチゴ(熊苺)・モミジイチゴ(紅葉苺)・コゴメウツギ(小米空木)・ウリカエデ(瓜楓)など、同一の株を観察した。
冬芽の動きの遅かったクマイチゴは芽吹き始めていた。モミジイチゴとウリカエデは花も咲いていた。
いずれの樹々も、展葉途中であった。


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画像 1 展葉途中のオトコヨウゾメ 混芽 蕾も見える


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画像 2 展葉途中のオトコヨウゾメ 葉芽


オトコヨウゾメ 芽吹きと展葉 」(暫定録 2014/04/04)の記事の観察樹。

画像 1 の蕾は展葉が済むと開花する。

オトコヨウゾメ(男莢蒾) 
スイカズラ科ガマズミ属 
レンプクソウ科ガマズミ属(APG III)
Viburnum phlebotrichum


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画像 3 展葉途中のイヌザクラ 


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画像 4 展葉途中のイヌザクラ 


前回は、次に訪れる時には、イヌザクラの展葉が終わっているだろう。と、思ったが、まだ、展葉は終わっていなかった。

イヌザクラ(犬桜)
バラ科ウワミズザクラ属
Padus buergeriana
山腹の巻き道の観察樹。


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画像 5 クマイチゴ 頂芽



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画像 6 クマイチゴ 芽吹いた側芽


クマイチゴは、2週前と比べて、冬芽の動きに変化があった。
頂芽は、動きが顕著。側芽は芽吹いていた。
芽吹いたばかりの展葉途中の葉の裏側の葉脈にすでに棘(とげ)が形成されている(画像 6 )。「葉裏の葉脈には棘」、クマイチゴの特徴のひとつでもある。
 
クマイチゴ(熊苺)
バラ科キイチゴ属
Rubus crataegifolius


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画像 7 展葉中のモミジイチゴ 蕾も開花寸前 



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画像 8 展葉中のモミジイチゴ 


前回の観察では芽吹いていた。今回は展葉が進んでいた。
開花しているものもあった。画像 7 では、開花寸前の蕾を記録した。


モミジイチゴ(紅葉苺)
バラ科キイチゴ属
Rubus palmatus var. coptophyllus


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画像 9 コゴメウツギ 芽吹いて展葉途中



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画像10 コゴメウツギ 芽吹いて展葉途中


ゴメウツギは芽吹いて展葉途中。蕾はまだ見えなかった。

コゴメウツギ(小米空木)
バラ科コゴメウツギ属 
Neillia incisa
Stephanandra incisa (synonym)



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画像11 芽吹いたウリカエデ 展葉途中だが花は咲いている


冬芽の時は枝が高い位置で撮影に苦労した。
芽吹いて、展葉を始め、花序も伸びてくると、葉や花序に蓄える水分量が増すと見えて、それらの重みで、枝が下がり、撮影が若干楽になった。
画像11 は雌花。花柱や、子房が写っていた。この樹は雌株ということになる。ウリカエデは雌雄異株ということになっている(※ 1)。
ウリカエデの雌花は、花柱は二裂し、外側に丸く反る。

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画像12 芽吹いたウリカエデ 展葉と同時に花序も伸びてきた 


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画像13 芽吹いたウリカエデ 展葉中 芽鱗は2対


ウリカエデの冬芽の芽鱗は2対。
芽鱗が割れるまで、内側の対は外側の対に隠れている。芽吹きと同時に隠れていた内側の芽鱗が一気に延びる(画像12 ・画像13 )。
青空の下、そのタイミングに出くわすと、ウリカエデの芽吹きの鶯色と、割れた芽鱗の小豆色が、夫々に鮮やかである。私にとっては、丘陵地帯の春の訪れを感じる時でもある。


ウリカエデ(瓜楓)
カエデ科カエデ属
クロジ科カエデ属(APG III)
Acer crataegifolium
2011年からの観察樹



2015年3月29日の記録
この日は、この記事に記録できなかった樹々の芽吹きや、展葉途中の様子も観察できた。
これらも、どうにか、ブログ記事として記録しておきたいと思っている。



※ 1 ウリカエデは雌雄異株ということで、雌株には雌花、雄株には雄花が咲く。雌花の花柱の下に子房がむき出しに見えている。子房の形は果実(翼果)の形を連想できる。花柱は、二裂し、外側に丸く反る。
雌花の花糸は極短く、雄花の花糸は普通に長い。
ウリカエデの果実は長いことぶら下がっているものもあるので、花期でなくとも個々の株の雌雄の区別ができる。
実際、花序は手の届かないような高さにぶら下がっていることが多い。

昨年、倒木の下敷きになって、斜面を這うように生えているウリカエデの成木を見つけた。前年の果実がぶら下がっていたので雌株と思っていた。
そして、花期に観察したら雄花が咲いていた。花の位置が低すぎてじっくり観察できなかった。
今回、2011年からの観察樹の雌花が観察できたので、この株のことを思い出した。
ウリカエデの性転換があるとのことなので、今年は慎重に観察してみようと思っている。次回の散歩時まで、この株の花が残っていてくれると好いのだが。



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動き出していた冬芽たち」(2015年2月28日の記録)
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