動き出していた冬芽たち

久々に風が静かだったので冬芽の観察でもと思い丘陵地帯に出掛けた。
大回りコースを歩き、スポットでいくつかの観察樹の冬芽の様子を観るつもりだった。ところが、歩き始めると、コゴメウツギ(小米空木)や、オトコヨウゾメ(男莢蒾)の芽鱗が割れ初めているのが目に付いた。
結局、短い距離しか歩けなかった。その間に、冬芽の変化が顕著だったコゴメウツギと、オトコヨウゾメを含め、イヌザクラ(犬桜)・クマイチゴ(熊苺)・モミジイチゴ(紅葉苺)などの観察をした。

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画像 1 オトコヨウゾメ 芽鱗の割れた冬芽


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画像 2 オトコヨウゾメ 芽吹き寸前の冬芽


オトコヨウゾメ 芽吹きと展葉 」(暫定録 2014/04/04)の記事の観察樹。

オトコヨウゾメ(男莢蒾) 
スイカズラ科ガマズミ属 
レンプクソウ科ガマズミ属(APG III)
Viburnum phlebotrichum

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画像 3 イヌザクラ 芽吹き寸前の冬芽


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画像 4 イヌザクラ 芽吹き寸前の冬芽


イヌザクラは芽吹き寸前であった。今にも、新葉が展葉を始めそうな気配だった。

イヌザクラ(犬桜)
バラ科ウワミズザクラ属
Padus buergeriana
山腹の巻き道の観察樹。

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画像 5 クマイチゴ 頂芽


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画像 6 クマイチゴ 側芽


いつ刈られても不思議でないような場所に生えてるクマイチゴ。毎年、花までは観察しているが、果実を見た記憶がない樹である。

クマイチゴ(熊苺)
バラ科キイチゴ属
Rubus crataegifolius
このクマイチゴ、花弁がすぐに落ちてしまうので、花期の画像も気に入ったものが撮れていない。

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画像 7 モミジイチゴ 芽吹き寸前の冬芽


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画像 8 モミジイチゴ 芽吹き寸前の冬芽


このモミジイチゴ、昨年(2014年)暮れからの観察樹。
棘なしのノイバラ(野茨)と並んで生えているので、ノイバラと一緒に観察してきた。

モミジイチゴ(紅葉苺)
バラ科キイチゴ属
Rubus palmatus var. coptophyllus
クマイチゴと同様に、いつ刈られても不思議でないような場所に生えてる。

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画像 9 コゴメウツギ 冬芽の芽鱗が動き出した


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画像10 冬芽の芽鱗が割れ始めたコゴメウツギ 


画像 9 は、昨年の暮れからの観察樹。
コゴメウツギは何処にでも生えている。それゆえか、今までは、観察樹を定めて継続観察をしたことがなかった。
画像には昨年の果柄も写っている。つい先日までは、果柄の先に昨年の果実(果実殻)が残っていた。
画像10 は、この日に突然、きれいな冬芽に目を惹かれた株。
光線の加減だったのだろうと思うが、画像よりは実物はきれいだった。割れ始めた芽鱗の内側の水滴状のものは神秘的でもある。
偶然だが、この株は、画像で目立つ主芽の下に2個の副芽が顕著である。主芽の下の副芽を縦生副芽(じゅうせいふくが)とか、直立副芽と呼ぶそうだ。
どうせなら、副芽の下にある葉痕も撮影すればよかったのだが、現地では、そこまで頭が回らなかった。

コゴメウツギ(小米空木)
バラ科コゴメウツギ属 
Neillia incisa
Stephanandra incisa (synonym)


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画像11 冬芽の芽鱗が割れ始めたウリカエデ 


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画像12 芽吹き寸前のウリカエデ 内側の芽鱗も割れ始めた


立派な成木のウリカエデで以前からの観察樹。
観察樹と言いながら、携行用の三脚では、下部の枝先にも背は届かない。その上、沢筋の為か、いつも枝が揺れている。
この日も苦労して撮影したが、いつもの如くまともな画像が撮れなかった。それでも、外側の芽鱗が割れ、内側の芽鱗が覗き、内側の芽鱗の紫色が垣間見られる雰囲気だけは撮れたと思っている(画像11 )。
画像12 は、今にも総状花序が出てきそうな雰囲気である。手振れは兎も角として、露出調整の失敗が悔やまれる。

ウリカエデ(瓜楓)
カエデ科カエデ属
ムクロジ科カエデ属(APG III)
Acer crataegifolium
ウリカエデは、芽吹き後、展葉と同時に総状花序に花を咲かせる。花の画像は、高さの加減や、風に揺れたりで、思うように撮れないでいる。




草本では、目立ったところで、シュンラン(春蘭)とカタクリ(片栗)が蕾を付けていた。
カタクリはすぐにでも咲き始めるだろう。今年は春の訪れが早いのかも知れない。

今年も、一気に春が訪れ、植物たちの変化について行けなく、忙しい思いをするのだろうか。そして、時間の足らないストレスが溜まるのであろう。
動き出していた冬芽たちを観察して、ふと、そんなことを思った。


普通に歩けば、往復で、30分足らずの距離だが、種々の冬芽の観察などに時間を費やしたので、行動時間は4時間20分だった。

2015年2月28日の記録



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