冬芽の観察 とりあえずのクマノミズキなど

2015年1月11日、晴天。冬型の気圧配置ながら割りと風も穏やかな日だった。
前日は北西風が強く、本来の観察予定が狂ってしまった。そこで、前日に歩く予定だった道を歩いてみた。
風さえなければ、冬枯れの頃は、光が通るので、冬芽の観察が容易である。
今回の記事の植物は、クマノミズキ(熊野水木)とイヌザンショウ(犬山椒)、それと、カラスザンショウ(烏山椒)を除いて昨シーズンの観察樹である。冬芽の頃だけ観察して、芽吹きや展葉の頃には観察が中断してしまった。今年こそは継続観察をするつもりで、冬芽から観察を始めた。
クマノミズキは、2011年に気になって以来、樹木名が判らないままでいた。昨年(2014年)花を見たことにより、4年目にして正体の判った樹木。花は頭上遥かの樹上で観察は無理のようだが、ひこばえの存在に気付いたので、冬芽からの観察を始めたところである。
イヌザンショウは、雌雄異株で、観察していたものが雄株だった。昨年、藪の中で雌株を見つけたので、新観察樹として冬芽からの観察を始めた次第である。
カラスザンショウは枝先に残った果柄が奇異に思えたので撮影した。

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画像 1 エノキ 冬芽と葉痕。共に小さい



この丘陵地帯で、私の散歩する範囲内では、まだエノキ(榎)の成木を見たことがない。画像 1 のエノキは幼木である。

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画像 2 エゴノキ 冬芽は小さい



エゴノキ(えごのき・斉墩果)は、成木ばかり目に付いて、花も手が届かないし、冬芽の観察も困難だった。そんな状況だったが、ひこばえの冬芽が観察できる株があった(画像 2)。

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画像 3 カスミザクラ 冬芽と葉痕



昨シーズンは、ヤマザクラ(山櫻)の観察を始めたばかりである。この丘陵地帯にヤマザクラとカスミザクラ(霞櫻)が生えていることが判ったのは、昨年の4月のことであった。
画像 3 のカスミザクラは、今でこそ冬芽の形状でカスミザクラと判るようになったが、昨シーズンは見当の付かないままだった。

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画像 4 モチノキ 冬芽(葉芽)



私の散歩する範囲では、モチノキ(黐木)は2株しか確認していない。
日陰のモチノキと、日向のモチノキとして区別している。日陰と日向と、区別したのは冬芽の色が違ったことによる。
モチノキは雌雄異株だが、観察樹は共に雄株のようである。
画像 4 は日向のモチノキ。

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画像 5 イヌザンショウ 冬芽と葉痕



冒頭に記したように、画像 5 のイヌザンショウは雌株。継続観察をしてみたいものである。
難は、藪を潜った中に生えていること。

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画像 6 ヤブムラサキ 冬芽・頂芽と側芽



ムラサキシキブ(紫式部)はいたるところに無尽蔵と思えるくらい生えている。ヤブムラサキ(藪紫)は丘陵地帯のあちこちで数株しか確認していない。
無尽蔵と思えるくらい生えているムラサキシキブは、冬芽の観察に適した枝が少なく、冬芽からの継続観察ができないままでいる。
一方、ヤブムラサキは株数が少ないが、株そのものが低いので、藪を気にしなければ何処でも、冬芽からの継続観察は可能のようである。

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画像 7 アオハダ 短枝の冬芽と葉痕



アオハダ(青膚)は短枝の形状が独特(画像 7 )で、憶えてしまえば、判り易い樹木である。
ところが、成木は枝が高くて冬芽の観察などはまったくできない。
画像 7 のアオハダは諸事情で低い位置にも枝が出ている。そのお蔭で、冬芽の観察などができる。そして、雌株でもある。

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画像 8 シロダモ 若い果実



冬芽ではないが、シロダモ(白椨)の若い果実も観察した。
シロダモも雌雄異株。雌株に比べて、雄株が圧倒的に多いように思える。
2013年の11月に、初めて見たシロダモの花は雄花だった。できることなら、雌花も見てみたいと思っていた。それが、念願かなってか、昨年の暮れに雌花を見ることができた。
そして、2株目の雌株が画像 8 の株である。近くから雌花を見ることができた。そして、この日に覗いてみたら、結実して若い果実が付いていた。無事に成長すれば、今年の暮れには赤色の果実が間近に見られるだろう。

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画像 9 シロダモ 冬芽(葉芽)は頂芽



画像 9 は、画像 8 の枝先の冬芽。枝先の冬芽は葉芽である。

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画像10 クマノミズキ 冬芽と葉痕



長いこと正体不明の樹木だったクマノミズキ。昨年花を見たことにより種名同定に至った。さらに、ひこばえの存在に気付き、葉の観察から、種名同定のだめ押しができた。
そのひこばえに冬芽を見出したので、できることなら継続観察をしてみたいと思った。

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画像11 カラスザンショウ 若い枝はトゲが顕著



画像11 は、冒頭に記した通り、カラスザンショウの枝先に残った果柄。
この日の前日(2015年1月10日)、ちょっと離れた斜面に未知の樹を見た。怪しげな細い枝を付けた樹だった。
逆光で、正体不明。初めて見た植物のように思えた。
そんなことがあり、この日、偶然に、既知のカラスザンショウを見上げて、怪しげな細い枝を見出した。
そして、前日の怪しげな細い枝は果実を落とした果柄だったことに気付いた。
肉眼で見ると枝のトゲが見えないが、画像にはカラスザンショウの特徴でもあるトゲが写っていた。

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画像12 ウワミズザクラ観察樹 冬芽と落枝痕



昨シーズン、未知の冬芽から観察を続けたが、展葉のタイミングを観察しそびれた樹である。
しゃがみ込んで、低い位置の冬芽だけ観察していたので、上方の枝の落枝痕の存在に気付かなかった。
今シーズンになり、種名同定の課題もあったので、観察を始めたら、上方の枝の落枝痕(画像12 )に気付いた。冬芽の色と形、そして、落枝痕など、特徴がウワミズザクラ(上溝桜)そのものであることに気付いた。
昨シーズンは、低い位置だけ見て樹高を確認しそびれていた。今回、樹高は約4mと記録した。

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画像13 この日もいたヒヨドリ



稜線で20分ほど休憩をした。ヒヨドリ(鵯)が来たので撮影してみた(画像13 )。
休憩している間に、7℃だった気温は、6.5℃に下がっていた。西日の当たる日向は9℃ほどだった。

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画像14 カシラダカ



山麓に下りたら、スズメ(雀)を派手にしたように思える鳥がいた。
撮影した画像で絵合わせをしたら、カシラダカ(頭高)という鳥だった。
スズメ目ホオジロ科とのこと。とりあえず、ホオジロ(頬白)の仲間として憶えておくことにした。


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